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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
任務-ミッション-part5/ゼロVSボーグ星人
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ゼロとサイトは動揺した。そうだ、すでに奴に攫われてしまった魔法学院の生徒たちの命を握られていた。
「俺が確保したメイジはなにもトリステイン魔法学院の生徒だけではないぞ?ゲルマニアやガリアからも多少ながらも拝借させてもらっている。もし貴様が俺を殺せば、くっくっく…貴様は父を始めとした同胞たちの顔に泥を塗ることになるな…」
「て、てめえ…!!」
それは、ゼロのトラウマを掘り起こす言葉だった。ゼロはサイトと和解するまでの間、何度もウルトラ戦士にあるまじき間違いを犯してきた。地球をはじめとした数多の星々を守り抜いていた父、ウルトラセブンの息子でありながら、己の身勝手さのあまりその父の心をどれだけ傷つけてしまっただろうか。
「安心しろセブンの息子。貴様の力は殺すには惜しい。我々のサイボーグに改造してやろう。お前のこの星での仲間と一緒になぁ!!その暁には…セブンと親子同士で戦わせてやる!!」
今度はゼロさえも利用しようとしている。しかも、今度はボーグ星人のサイボーグとしてだ。しかも戦う相手が、自分の父。
「ざけんな…んなの、死んでもごめんだぁ!」
これ以上父や、光の国の同胞たちを苦しめてたまるものか。ゼロは真っ向から否定するが、星人はせせら笑いを止めない。
「望まずともそうなる。大丈夫だ…その嫌がりの感情も、忘れる…ふん!」
ボーグ星人は再び顔の甲冑から光線を放つ。
「ウグァ!!」
その攻撃は、ゼロは避けることも防ぐことも許されなかった。光線を受け続け、ゼロの体から火花が散り、彼の体を痛めつける。
「どうした!死んでもごめんじゃなかったのか!?」
己の卑劣さをつみ隠すことなく、ボーグ星人はゼロに向けて光線を発射し続ける。爆発の中に一瞬姿を消すほどの煙が立ち上り、煙の中から這い出てきたゼロは膝を突いてしまうほどに消耗していた。すでに彼のカラータイマーも赤く点滅し始めている。
「どうやらもう限界のようだな。このまま貴様の意識を奪ってくれる!」
人質をとられ、手を出せないゼロに止めを刺そうと、ボーグ星人は彼に接近した。
(くそ、このままじゃやられる!だが…)
ボーグ星人に人質をとられてしまっている以上、攻撃することは許されない。なんとかしなければならないのに、それさえもできないなんて。
(せめて…せめて人質にされている人達の居場所さえわかれば…!)
奴の円盤はすでに遠くへ飛び去っている。なら、一度ここから飛び去り、奴の円盤を探すしか…。
(いや、だめだ!そうしたらその間にミシェルさんがこいつに!)
そうだ、思い起こせば自分は意識を手放したままのミシェルたちを連れて地上へ脱出していた。彼女たちはまだ目を覚ましていない。自分が目を離してる好きにこの狡猾な侵略者が何もしないといえようか。
カラータイマーの点滅がさらに早まっており、もうゼロ
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