任務-ミッション-part5/ゼロVSボーグ星人
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「ガウァ!!」
地面に落ちたゼロを見下ろしながら、星人は話を続けた。
「連中はな、我々という明らかに異質な存在に頼ってでも慰み者や召使として奴隷を常に求めているのさ。俺はその願いをただ聞き入れてやっているだけ。最も、俺が売っている人間は俺たちの都合のいいサイボーグに改造してある。お前の予想通り、そのサイボーグどもを使い、内部から貴族共をとらえ、そいつらもまたサイボーグに変える。
所詮、社会のクズでしかない下等生物を、いずれ我らボーグ星人のサイボーグへ改造するために、すぐに殺さずに効率よく利用してやっているんだ。寧ろありがたいと思ってもらいたいな」
確かに、この星の人間には許容すべきでないところはあるのは隠せない。その証拠に、さっきゼロは星人を捕まえていた腕の力を一瞬弱めてしまっていた。
しかし、ボーグ星人の言い分はあまりに身勝手さに満ちていることに変わりなかった。星人は顔の甲冑からゼロに向けて光線を放ってきた。
「…このぉ!!」
ゼロは、その光線に向けてゼロスラッガーを投げつけた。一本は高速回転しながら星人の光線を弾き、もう一本はその隙にボーグ星人の甲冑に傷をつけた。敵が怯んだ!ゼロは走りこみながらゼロスラッガーを頭に戻し、ボーグ星人の両腕をつかんで、右腕から繰り出すパンチで星人の甲冑に覆われた体を殴りつけた。
「ぐ、貴様ぁ!!」
殴られ続けながらも、星人はもがきながらゼロの束縛から逃れようとする。その果てに二人は取っ組み合いを続けたまま地面を転がっていく。その最中、ゼロは自分が馬乗りの状態に持越し、ボーグ星人の顔を殴りつけるが、星人はゼロの背中を蹴りつけて怯ませると、今度は自分が馬乗り、甲冑に進まれたその両腕を振るい、先ほどまでの仕返しといわんばかりにゼロに殴りかかった。数発殴られたところで、ゼロはボーグ星人の顔に向けて額から光線を放った。
〈エメリウムスラッシュ!〉
「シュア!!」
「ぬぅお!?」
今の光線を至近距離から受けた影響でボーグ星人は転がり落ちた。光線と同時にボーグ星人の体に火花が散り、ボーグ星人は膝を付いた。
「自分たちの過ちの重さもわからねえてめえらなんかに、俺は…
ウルトラマンゼロは絶対に負けねぇ!!」
立ち上がったところで、ゼロはL字型に両腕を組み、怯んでいるボーグ星人に向けて必殺光線を放とうとした。しかし、その時だった。
「ちょっと待て」
突然ボーグ星人が、追い詰められているというのに落ち着いた…いや、余裕のある口調で口を開いてきた。
「あ、なんだよ!?」
ぶっきらぼうに言い放つゼロに、ボーグ星人は立ち上がって話を続けた。
「俺の円盤には俺の星で作られた爆弾が何百個も仕掛けられている。もし俺を殺せば、俺が商品として確保した人間どもの命はないぞ?」
「何!?」
その手を使ってきたか!と
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