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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
任務-ミッション-part5/ゼロVSボーグ星人
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のだと思ったまでのことだ。ケムール人共は老化を抑えきれなくなったらしくてな、若い肉体を求めて俺たちと手を組んでいたのさ」
つまり、実験動物として…仕事で取引する際に利用するカードとして彼らをとらえていたということだ。それは、そのように扱った対象を人種的に完全に見下しているという何よりのあかしだった。
「この星の連中との取引を通して、そいつらをも自分の傘下に入れて意のままに操り、内部からこの星を侵略するのが最終目的ってことか…。
お前、自分のしていることがどういうことがわかってんのか!人の命と…人間としての誇りを踏みにじりやがって!」
怒りを吐き出すゼロに対し、ボーグ星人は詫びれもしなかった。今度はボーグ星人の方からゼロに掴み掛る。
「ふん、人間としての誇り?笑わせるな。そんなものがこの星の人間にあるわけがなかろう。せっかくだ、セブンの息子、この機会だから教えてやる」
勝負する前から勝ち誇ったような態度で、取っ組み合いの状態のまま、ボーグ星人はゼロに向けて語り始めた。
「我々はこの星の人間どもの生活を観察してきた。そうしたら…まったくもって野蛮なものだったよ。
地球人よりも野蛮で愚かで…醜いではないか!
今、地球は怪獣や我々異星人という共通の敵がいることが影響していたとはいえ、同じ地球人同士での戦争が終わった状態といえる。
だがこの星は…エスメラルダとやらはなんだ?貴族だの平民だの、弱小種族のくせに魔法が使えるというちっぽけすぎる理由で強者気取りだ。この星は、これまで我々が見てきた星の中でも外面は美しいが、そこに住む下等な人間どもの身勝手な行いのおかげで、マイナスエネルギーが地球以上に蔓延している。たとえ俺たちや噂の黒いウルトラマンたちがいなくとも、そのエネルギーの影響で怪獣どもはいずれ目覚め、この星の知的生命体すべてに仇なすのは必然だ。
一ついいことを教えてやる…俺がメイジを売買している相手だが…その中には…」
奴の甲冑に包まれた顔に、人間でいう表情が出ているのなら、きっと奴はほくそ笑んでいることだろう。ボーグ星人はあることをゼロに告げた。
「俺の取引相手には、この星の権力者も…それも貴様が必至こいて守っているトリステインの貴族も混ざっていた。私が異星人であることを承知の上で…奴隷を買うために高い金をつぎ込んでなぁ!」
「何だと!?」
それを聞いて、ゼロは絶句した。この星の連中が、それも自分がサイトを通して主な拠点としているトリステインの貴族が、『こいつらが異星人であることを承知の上』で、メイジたちを奴隷として買い取っていたことに。く
その際にわずかにゼロの、ボーグ星人の腕を掴む力が緩んだ。それを見逃すまいと、星人はゼロの手を振り払い、彼の顔に向けて拳を、続けて彼の体をつかんで腹に膝蹴りを叩き込んだのち、思い切り彼を蹴飛ばした
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