任務-ミッション-part5/ゼロVSボーグ星人
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漁夫の利を狙っているかのように、星人はすでに地上に出ていた。そこは屋敷からは離れた場所に位置していた。奴の周りにはあらかじめ洗脳しておいた学院の生徒たちが立っている。しかし中には、土やほこりでまみれた生徒も混ざっていた。どうやら爆発に紛れて何人か確保していたらしい。
星人は頭上に広がる夜空見上げると、ちょうど自分の頭上に、突如円盤が現れる。かつてボーグ星人はウルトラセブンやウルトラ警備隊に戦いを挑んでいた時は、宇宙船を湖に隠していたのだが、今回奴が乗ってきたのは、空間に姿を溶け込ませるステルス機能を持つ円盤だったようだ。
現れた円盤が、真下にいる魔法学院の生徒たちに光を浴びせる。それは地球にて、宇宙人は円盤を使って人類を連れ攫う想像図とよく似ていた。光に包まれた生徒たちは吸い込まれるように円盤の中へ消えて行った。生徒たちを吸い込んだ円盤は、そのままハルケギニアの空へと飛んで行った。
と、それと同時だった。
「デュ!!」
「ぬぉ!?」
地面から何かが勢いよく飛び出してきた。サイトが変身したウルトラマンゼロが、意識のないミシェルや、瓦礫の下に埋まったままだった学院の生徒たちを手の中に収めた状態で姿を現したのだ。彼はミシェルたちをちょうど地面からはみ出ていた岩陰に置き、ボーグ星人と対峙する。
ゼロの姿を見ると、ボーグ星人は一瞬動揺を露にした。
「貴様、セブンか!?……いや、違うな。どこか面影はあるが」
「へ、どうやら親父のことは 知ってるみたいだな」
「親父だと?…なるほど、奴の息子が。知っていて当然だ。我々ボーグ星人は貴様の父のおかげで、地球侵略の機会を失ったのだからな」
「当然だろ。人の星を乗っ取ろうとしやがったんだ。しっぺ返しを食らって当然だろうが!」
恨みがましく語るボーグ星人だが、ゼロは澄まし声で差も当然に言い返し、真っ先にボーグ星人に飛び掛かる。星人はゼロの体を飛び越え、彼の後方の位置に降り立った。
「ふん!いい機会だ…貴様の父に、無残にも首をはねられた我が同胞の恨み…息子の貴様の命で晴らさせてもらうぞ!」
「ボーグ星人、お前に聞きたいことがある。お前ら、どうして魔法学院の生徒を狙った!ケムール人と何を企んでいた!」
再び互いの方を向きあうと、ゼロはボーグ星人に向けて話を続けてきた。
ケムール人を倒せば戻ってくるはずの、さらわれた人たちを、こいつが捕まえ逃がさないように計らっていたことは、もうわかりきっている。侵略のためか、それとも何か別の理由があってなのか。ゼロはそれを尋ねた。
「企む?俺たちはあくまでビジネスのためにこの星を利用しようとしただけだ」
「ビジネスだと!?」
「そうだ。この星の人類は地球人類に限りなく近い外見を持っている。その上魔法という宇宙でも珍しい能力を持っている。商売品としてはなかなか面白いも
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