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ソードアート・オンライン〜Another story〜
キャリバー編
第222話 霜巨人の最後
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導き出さなければならないのだから。
そんな時だ。彼方の戦場から奮闘するリュウキが、救いの手を、じゃなく叫びをくれた。
「雷だ! キリト!
それ
(
・・
)
は、雷に反応する!」
「か、かみ……? なんd「お兄ちゃんっ!」っ……!?」
何故雷に反応するのかどうかを聞こうとしたら、今度はリーファから。
「良いから、雷系のスキルを使って! はやくっ!!」
リーファまで同じ事を言った事で、キリトの中である確信が生まれた。
どうやら、最初に考察していたスリュムと盗まれた宝、について 連想をさせていた事の答えが見つかったのかもしれない。と。
だから、一瞬唖然としていたのだが、次の刹那にはキリトは右手の剣をおおきく振りかぶって、初歩の幻影魔法しか習得していないキリトが唯一雷属性ダメージを生み出す手段を放った。
「……せあああっ!!」
気合に乗せて、思い切り床を蹴り飛ばす。空中で前方宙返り、同時に逆手に持ち替えた剣を真下に向けて身体事突き下ろす。それは、比較的軽量武器であるゆえに、片手剣カテゴリの中で数少ない重範囲攻撃《ライトニング・フォール》。
そして、暴れ狂うスリュムとの戦闘の最中、リュウキは 雷光の瞬きを視界の端に捉えた。
キリトが雷の力を使ったのを確認したリュウキは、ニヤリと笑みを浮かべた。自分自身の考えに間違いがなければ、それが最短にして、最速の方法。《眼》で視る時間が無かったが、それでも確信する事が出来た。
――黄金の金槌は、神の武具。雷を呼び、雷を取り込む。
キリトは、雷の導きに誘われ、ひと振りの金槌、ハンマーにたどり着いた。
数ある黄金の山の中でも、それはどちらかと言えば、囁かなアイテム、と言う印象だったが、それが間違いない、と思えた。だから、直ぐにでもフレイヤの元へと持っていこうと手を伸ばした。
「っ!?」
細い黄金の柄を握り、持ち上げようとした時だ。此処で囁かな印象とは裏腹に、重量感溢れる。手に伝わる重さが、今までの武器や鉱石等の運搬アイテムとは比べ物にならない程の重量が、その小さな金槌には宿っているみたいだった。キリトのアバターの身体が地面に沈み込んでしまったのだ。
だが、かろうじて踏ん張ると、気合を入れながら、振り向けざまにキリトは叫んだ。
「フレイヤさん! これをっ!!」
勢いのまま、オーバースローで遠投してしまってから、軽く焦ってしまう。
あの超重量武器を、勢いのままに投げてしまったから、アタックフラグが立ってしまうのでは? と思えたのだ。だが、その心配は杞憂となる。
フレイヤは、そのすらりと細い右手をかざすと、激重の 金槌、ハンマー、トンカチ……etc。 ともあれ、持ち上げるのにもひと
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