7部分:第七章
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第七章
「そうしてくるな」
「それがいいな。ストレス解消にもなって」
「体力もつくしな」
「じゃあ碧ちゃんはそれでな」
「ああ、決まりだな」
彼女についても話してだ。そしてだった。二人の声優の仕事のことを色々と調整していくのだった。彼等は完全にマネージャーになっていた。
その彼等にだ。社長はある日だ。社長室でこう笑顔で言った。
「頑張ってくれてるわね」
「はい、英梨ちゃんも碧ちゃんも」
「凄く頑張ってますよ」
「二人共事務所の看板になってくれてますね」
「今日も仕事がありますし」
二人は彼女達のことを話した。
「あの娘達はこれからもやってくれますよ」
「性格もいいし業界でも評判がいいですし」
「これからもです」
「頑張ってくれます」
「あの娘達も。まあ英梨はね」
社長は腕を組んでだ。英梨のことから話した。
「八条家の娘だけれどそのことはどうでもいいって考えて声優になった娘だからね」
「そして碧ちゃんは子役からですね」
「二人共あえて声優になった娘達です」
「二人共ああした娘でよかったわ」
社長は心から言った。
「英梨が家のこととか出してそれで鼻にかける娘だったら大変だったわ」
「ですね。本当に」
「そうした娘じゃなくて何よりです」
「碧も売れっ子の子役だったけれど」
彼女もそうだったのだ。それから声優になっているのだ。
「そのことを自分からは絶対に言わないから」
「だから本当に助かってます」
「あの娘達がいい娘で」
「頑張ってくれてますから」
「こちらも何よりです」
「頑張ってくれているのは」
だが、だ。ここで社長は二人に言うのだった。
「ここで言うのはあの娘達のことじゃないのよ」
「えっ、じゃあ誰のことですか?」
「それは」
「貴方達よ」
二人を見てだ。そのうえでの言葉だった。
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