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グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第47話:アナタがワタシにくれたモノ
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連れてきて『彼氏です』って言われたから戸惑ったけど、根が良い子だから毎日が楽しいんだぞ。お前んとこと違って」

「そうなのよぉ……いきなり『マリーちゃんの彼氏と付き合ってます』って言われても困っちゃうのよねぇ〜。『相手にはもう決まった女が居るじゃん!』って言いたいけど、私も似た事してるしぃ……」
「そ、そうだな……私もアローが浮気しても、文句の一つも言えないな」

「ピエールちゃんは大丈夫よぉ……アロー君は浮気しそうにないからぁ。ビックリだったのはウルフちゃんよぉ! あんなにヘタレだったのに、まさか二股かけるなんて……しかも父親は同じっていう(笑)」

「確かにアイツはヘタレだ。お前にパンツを送っておいて、見せ付けられたら土下座して謝ってきたもんなぁ(笑)」
「でもさ、フレアちゃんの娘よりマシなんじゃない? もう何歳よあの()……何時まで『パパのお嫁さんになる』って言ってんの?」

「違うぞスノウ。あの娘は『お嫁さんになる』とは言ってない。『パパの愛人にある』と言っている。大人になったものだな……」
「あぁ……!」
私の台詞を聞き、目を見開いて頭を縦に振って納得するスノウ。

そして、それを見てクスクスと笑う近衛兵達。
いくらユルいグランバニアでも、近衛兵ともなると安易にゴシップをバラ蒔きはしない口の堅さがある。
それでもリュリュという娘の特異(やっかい)さ加減に笑ってしまうのだろう。

「そう言えばぁ……フレアちゃんのもう一人の娘には、彼氏が出来たんだってね」
「あぁ、リューラも言ってたが……リュリュも自慢してたな。昔のティミーくらい真面目な男の子だと言ってた……あんな希少動物がまだ居るんだな!」

「ピエールちゃん……それ違うと思うわよ。この家庭に集まる男性陣が異例であって、一般的には真面目な子の方が数が多い。魔技高の生徒も真面目な子が多いもん」
「そうか? 男は皆、今のティミーとウルフを平均した感じのヤツしか居ないんじゃないのか?」
私は思わずラングストンを見ながらスノウの言葉に返答する。

「おや? 私は、昔のティミー殿下とリュカ様の平均値だと思ってますが……」
「そんなヤツ居るか! 数値に置き換えると、平均が“100”として昔のティミーが“1”だ。そしてリュカは今も昔も“10000000000”なんだよ! そこまで異常じゃなきゃ、こんなに女が群がるか!」

リュカを少なく見積もるラングストンに多少強めの口調で訂正を促す。
周囲に居た女性近衛兵も同感なのか、スノウと共に深く頷いた。
まったく……なんて男に惚れてしまったんだ。

(バン!!!)「た、大変です!」
兵士等とマッタリ休息していると、休憩所の扉を勢いよく開けて兵士が飛び込んできた。
この兵士は、今日この時間は勤務中
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