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RSリベリオン・セイヴァ―
RSリベリオン・セイヴァ―外伝SHADOW 三話「その名は飛影」
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弾、玄弖がいたぜ!?」
「よかった! 無事のようだな……」
「お、お前ら……どうしてここに? っていうか! その持ってるモンは!?」
玄弖は、二人の手に持つそれぞれの武器を見た。大剛は巨大なハンマーを、そして弾は斧を担いでいた。
「説明は後だ! 早くこっから脱出するぞ?」
弾に手を引かれて玄弖は二人と共に見知らぬ通路を走った。
「いったいアイツらは何モンなんだ!?」
走る中で、玄弖は問う。
「知らねぇけど……とにかく走れぇ〜!!」
大剛を先頭にして走り、彼は両手にハンマーを持って壁を壊しながら一直線に突き進む。
こうして、三人は内部で壁を壊しながら大暴れしつつ必死で外へ出ようと走り続ける。
「くそ! いい加減外に出れ……」
そのとき、何枚目かの壁を壊したと同時に彼らはようやく陽の光を浴びることができた。
「いよっしゃあぁ〜! 外に出れたぞ!?」
歓喜になる大剛だが、何故か足の踏み場の感覚が無いことに他の二人は気付いた。
「……あれ? 俺たち宙に浮いてね!?」
と、弾。
「ちがう……俺達、空中に居るんだよ!?」
俺がその現状を答えた。
そう、外に出られても地上ではなく上空であったのだ!
「「「ぎゃあぁ〜!!」」」
悲鳴を上げながら、俺たちは地上へ真っ逆さまに落ちて行った……

「あ〜らら……」
スピーカーの声こと、魁人は頭をかき回しながら目の前の状況を目にした。
――アイツら、普通に通路を走っていかないのか? 壁を壊して直進とかマジかよ?
「……どうりで、追手から逃げきれたと思ったよ?」
溜息をつく魁人は、今後書かされる始末書の枚数を予想しただけで顔を青くしてしまった。
「よっ! 随分暴れられたようだな?」
魁人の後ろから一人の男が駆け寄る。ワカメのようなヒラヒラの前髪を揺らした青年である。
「蒼真、来るのが遅いよ〜……?」
と、泣きつくような口調で蒼真へ振り向く魁人。そんな彼に笑いながら蒼真というワカメ髪の男は詫びた。
「いやぁ〜! 悪い悪い? ついさっきまでモスクワまで行ってきたから遅くなった」
「まぁ……いいよ? けど、どうすっかな? ……狼君に、頼んでみる?」
「待て待て? 狼は今、弥生の実家で夏休みの間同居生活送ってんだろ? 二人の恋路を邪魔すんじゃねぇよ?」
と、ニヤニヤする蒼真。
「じゃあ、神無ちゃんは?」
「俺の家で現在同居中さ!」
――神無ちゃん、あのクソ汚い家で同居してんのか? 可哀そう……
今でも鼻先に洗濯バサミを挟んで必死になって蒼真の自宅を大掃除している姿が魁人の目に浮かんだ。
「……じゃあ、どうする? ヴォルフの話によると、エリア14の連中だろ?」
「ああ……その、エリア14のことだよね……?」
腕を組んで魁人は唸った。しかし、そんな態度はそう長く
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