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RSリベリオン・セイヴァ―
RSリベリオン・セイヴァ―外伝SHADOW 三話「その名は飛影」
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!! あの女子共が私に絡んできたから、玄弖が……」
自分のために玄弖が怒ってくれた。しかし、返り討ちにあった女子生徒達の状態を見ると証言しづらい。
「……なに、大抵予想はついているさ?」
しかし、ヴォルフは箒に微笑んだ。
「嘘をついているか否かは相手の目を見れば大抵わかる。それに、女子生徒らの態度を見る限りいかにも嘘をついているような様子だったしな?」
「信じて、くれますか?」
「君が真実を訴えていることは、その目を見れば十分に伝わってくる。なに、それ相応の証拠もある。最近になって、山田先生が各ISの機体に小型のビデオレコーダーを搭載したらしい。彼女は、君がいじめを受けていることに薄々気付いていたそうだ……」
「山田先生が……?」
ああ見えてドンくさそうな人っぽいけど、それでも結構生徒達のことを案じてくれているようだ。
「……で、話は戻ってしまうが、彼の名は``クロテ``というのか?」
ヴォルフは、ベッドで眠る玄弖を見下ろす。
「エリア14出身の人です……」
「エリア14? ほう……そんな別世界から、何故こんな場所へ?」
「律儀に、私のお守りを届けに来てくれたのです」
「ハハッ、確かにそれは律儀だな?」
ヴォルフは、箒へ振り向く。
「しばらく、彼をこちらに預けてもらえないか? 私の知人がこの青年から話を聞きたがっているのだよ?」
「わ、わかりました……」
「では、失礼する!」
「へっ?」
気が付くと、ヴォルフはベッドに寝ている玄弖を連れ去って姿を消していたのだ。

「ん……?」
呻きながら、玄弖は目を覚ました。
「なんだ……」
しかし、左右の手首がくっついて中々離れてくれないのに気付いた。その違和感に目を覚ますと、彼はいち早く己の身に起こった状況を見る。
「!?」
それは、椅子に座らされている自分と、自分の手首に手錠をかけられているという拘束された姿であった。
「ど、どうして!?」
抵抗するにも、やはり手錠はびくともしない。いや、それどころか足首にも手錠をかけられて完全に身動きが取れない状態であった。
「いったい、ここはどこなんだ!?」
玄弖は、怯えながら辺りを見回した。しかし、一見薄暗い個室としかわからず、今から何をされるかについての恐怖感が湧き上がってきた。
『やぁ? 君が、八文字玄弖くんかい?』
スピーカーから聞こえる男の声が、玄弖の耳元に響いた。
「誰だ!?」
『手荒な真似をしてすまない……しかし、私にも君の持っているその「RS」のことを聞く義務があるんだよ? 別に拷問などするつもりはない。僕の質問に幾つか答えてくれればそれでいい』
「……」
何やら胡散臭そうに思えるも、今は大人しくその声に従った方が身のためだと玄弖は悟った。
『……じゃあ、まず一問目だが』
質問が始まった
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