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黒を纏う聖堂騎士団員
16.星空の下で。
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「ほぅ・・・答えられる範囲内で答えよう。
一度負けた身だ。戦う気はない。」

「じゃあ聞く。
私がマイエラ修道院から出してもらえなかった理由を知らないか?」

「・・・・・・」

マルチェロは無意識に、肌身離さず持ち歩いていたオディロ院長からの手紙に触れました。
そこにはクロノスの日記もあります。
あれだけの大事と戦闘の中、二つの品は無事だったのです。
マジックバリアとスクルトって物に聞くんですかね?

「女なら嫁の貰い手もある。
でもオディロ院長はそうしなかった。
男装をさせてまで修道院に居させた。異端の騎士団員として。」

「さぁな。私にはオディロ院長が何を考えていたか、などわからん。
分かるならククールを何故追い出さなかったのかは分かるはずだ。
あんな修道院の恥さらしめ」

「・・・・・・仕方ないかな。
なら、私はマルチェロについていこう。」

「何を言う。」

「ククールたちを置いてここから離れる気なんだろ?」

女の勘とは根拠に基づくらしいですが、本人に自覚はありません。
クロノスはなんとなくマルチェロの異変らしきものに気づいたに過ぎません。
女性は恐ろしいですね。そんな人に尻に敷かれればマルチェロも落ち着きますかね?

「調べものをしていて何かを見つけた。
私は部屋に見張りでいなかったから分からないし、ついてきても役には立たないだろうが任せてくれ。」

「指名手配中の私についてくるなど馬鹿か貴様は!!」

「うるさい、バカマルチェロ。
私はククールと三人でまた話せればいいって思っていたんだ!!
何故見つけたあんたを、ホイホイ送り出さなければならない!!
見つけるのに苦労する!!」

「ルーラがあるのだから貴様には足があるだろう。
探すにも苦労などあるものか!!
それにククールが私といたいはずがない。」

「あんたは見た目悪人で中身極悪人だ。
でも不器用だからククールに素直になれないだけだ。バカはお前だ。
それに・・・・・・」

クロノスはその先は言いませんでした。
自分がマイエラ修道院から離れたことを後悔していること。
マイエラ修道院にいればマルチェロを制止させる役になれた可能性を。
そしてオディロ院長がマイエラ修道院にとどめようとしているのを知りながら、無断で旅に出たことを。

「知るか、好きにしろ!!
庇いもしなければ、体力も合わせん!!
ついて来れるなら来い」

「上等だ。で、行き先は?」

「七賢者の資料がありそうで、人気のなぃ場所だ。」

「・・・・・・人気のない場所はあるが、資料はないかもな」

「それでも構わん。行くぞ」

マルチェロははりきって歩き出しますが、クロノスは見つめたまま。
何故
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