28.口約束も契約の内。迂闊な事は言えない。
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だろう。
また女の子を泣かせてしまった。最低だな俺。
「フローラ…僕は必ず二つのリングを手に入れる。そうしたら話し合おう。僕らはお互いの事を殆ど知らないのだから」
泣くなよ…
俺は美女の涙に弱いんだから…
<死の火山>
あの後一度宿屋に戻り、事の次第をみんなに告げた。
マーリンの爺は「ひょ〜っほっほっほ!フローラさんは美人なんじゃろ?お前さんの大好物じゃないか!良かったのぉ!」とかほざきやがった!
なんて爺だ!碌な死に方しないぞ!
そんな訳でピエールと死の火山に来ている。
他のみんなは宿屋で待機。
<死の火山>
アンディSIDE
屈強な冒険者達が、このダンジョンの過酷さに耐えきれず早々に引き返して行く。
僕は諦めない!フローラと結婚する為に!
凶悪なモンスターが徘徊する中、慎重に気配を殺して突き進む。
僕も冒険者を一人雇った。
自称bPの冒険者。報酬は成功払いで…
逃げ出すスピードがbPだった。
まぁ、後払いじゃそんなもんか…
一人は怖い…
モンスターに見つかりそうになれば、地べたを這いずり回りかわす。壁と同化してやり過ごす。
フローラには見せられない程情けない姿だ。
少しずつだが進んで行くと、遠くから歌が聞こえてくる。
暑さと恐怖のせいで幻聴が聞こえてるのかと思ったが、どうやら誰かが歌っている。
他の挑戦者が大声で歌いながら進んでくる様だ。
馬鹿なのか!?
ここのモンスターはかなり手強い!
そんなモンスターの群れに、四六時中襲われ続けるのは危険極まりない!
にも関わらず歌い続けている。
歌に気付いたモンスターの群れが、僕の前を通過する。
僕は壁に同化してやり過ごす。(僕は壁、僕は壁です。)
歌は止まない。
途切れ途切れだが、ずぐ再開する。
歌の源が僕の前を通り過ぎる。
紫のターバンを巻きマントをした逞しい戦士風の男だ。
彼の事は見覚えがある。
町でフローラと楽しそうに話をしていたのを覚えている。
彼はモンスターのスライムナイトを連れている。
出立前に町にモンスター使いがいると聞いたが彼の事らしい。
彼も財産目当てで、ご自慢のモンスターを連れてやって来たに違いない。
目の前で彼らが襲われる。
大声で歌っているからだ!
だが彼らは強かった。
僕では到底敵わない相手を、スライムナイトは一瞬で倒す。
しかし男の方の強さは、スライムナイトを凌駕するものだ!
4.5匹の敵を瞬時に駆逐する!
剣速が早すぎて、僕には刃が見えない…
何事も無かった様に戦闘を終わらせると、何事も無かった様に進み始める。
この間30秒とロスはしていない…
僕はこの人達を利用する事にした。
アンディSIDE END
<死の火山>
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