機動戦艦ナデシコ
1264話
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合軍にもそれなりに頭の切れる奴はいるらしい。
ただ……その考えはあくまでもこの世界の常識に当て嵌めてのもの。
最悪、ミロンガ改はEフィールドとG・テリトリー、ブレイズ・ルミナスのおかげで三重のバリアがある。
ナデシコが爆散したとしても、恐らく問題なく生き残る事は出来る。
まぁ、ナデシコが撃破されないのがベストの選択肢なのは事実なんだが。
『アクセルさん、出撃はちょっと待って下さい。向こうの出方を見ます』
「分かった」
だろうな。ナデシコの取れる選択肢は今のところそれしかない。
正面から戦えばナデシコの勝ちは揺るがないだろうが、それはネルガルも許容出来ないだろう。
『ユーリーカー! 久しぶりだね、元気だったかい!?』
そんな声が聞こえてくる。
映像モニタはこちらに流れてきていないが、声だけは普通に聞こえてくる。
この言葉遣いから考えると、多分艦長の知り合いとかなんだろうけど……
『お父様!? ……これはどのようなつもりでしょう?』
『私もこのような真似はしたくないのだが……サセボシティでの戦いを見れば、連合軍としてこのような手段に出なければならないのは分かって貰えるだろう? いや、それにしても元気そうでよかった』
『いやいやいやいや、少々お待ち下さい。困りましたなぁ、ミスマル提督。ナデシコはネルガルが私的に使うと前もって契約をしてあった筈です』
『安心したまえ。我々が欲しているのはナデシコではない。ナデシコは君の言う通り、ネルガルが私的に使えばいい。だが、あの巨大な機体は話が別だろう?』
『いえいえ、あの機体もネルガルが開発した機体ですから。ナデシコの戦力として使う予定なのですよ』
『ほう? その割りにはナデシコの規格に外れているという情報も聞こえてきているが?』
『それは多少の手違いというもので……』
見るからに膠着状態。
……さて、これからどうなる事やら。
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