機動戦艦ナデシコ
1264話
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ょっと難しいな。戦艦の類であれば無力化させるのもそう難しい話じゃないんだが、戦闘機を出してきた場合、向こうが脆すぎて一撃で撃墜してしまう可能性が高い」
ミロンガの高すぎる性能の悪影響……といったところか。
BETAの兵士級、闘士級、戦車級といった小型種へと攻撃しながらも生かしたままにするという程に難しくはないが、それでも中々に厳しいのは事実。
『それは……どうにもなりませんか?』
『アクセルさん、その件は私からもお願いします。ここで連合軍に犠牲者を出してしまえば、今後長く問題が起きる事になってしまいますので……どうにか出来ませんかね?』
新たに映像モニタに映し出されたプロスペクターが頭を下げてくるが……俺に出来るのは、首を横に振るだけだ。
「悪いが、そういう事なら寧ろミロンガ改よりもエステバリスに出て貰った方がいい。小型機だからこそ、そこまで攻撃力は高くないし、物理攻撃も……」
そこまで考え、ふととある手段を思いつく。
いけるか? いや、だがそれでもこっちがかなり精密に動かないといけないから、神経を使う。
俺が得意としているT-LINKシステムを使っての機体制御ならともかく、今回は自力で機体の全てを制御する必要がある。
そうなると、間違いなく細かい動きが必要なるのは間違いない。
それなら、テンカワに任せておいた方が良くないか?
『いや、それがですね。確かにテンカワさんはIFSがあるのでエステバリスを動かすのに問題はないんですが、そもそもパイロットとしての訓練を行っていません。どうしても上手い具合に加減というものが……』
なるほど。IFSってのは便利極まりないものだと思っていたが、本人の感覚としてはどうしようもないのか。
「何とかなるかもしれない方法はあるが、それも絶対じゃない」
『おおっ! 何とかなりますか!』
「だから、今も言った通り絶対じゃないぞ」
『その、それはどのような方法で?』
「ミロンガ改には、いわゆるバリアの類が存在している。そのバリアを上手い具合に戦闘機に当てる事が出来れば……ただ、下手に正面から衝突した場合、それこそビームで攻撃するよりも確実に死ぬ事になるだろうが」
バリア……つまり、壁に正面からぶつかるのだから、その時のダメージがどれ程のものかというのは、想像するのも難しくはないだろう。
余程の幸運がない限り、即死すると思ってもいい。
……まぁ、サセボシティでの戦いでも死者はいなかったんだから、この世界特有の運の良さとか、そういうのはあるのかもしれないが。
『そのような真似を……その、出来れば他に手段はありませんか?』
困った様子のプロスペクターに、首を横に振る。
これがニーズヘッグであれば、ファントムでどうにかなるんだ
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