機動戦艦ナデシコ
1264話
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分かるんだが、何故そこで殺すなんて言葉が出る?
しかもそれを喜んで聞いてるとか。
もしかしてナデシコ世界では殺すってのは、殺人的な意味じゃなくて、口説き文句的な意味での殺し文句なのか?
Fate世界のせいで色々と原作を忘れている身だが、ガンダム関係の原作は基本的に覚えている。
そんな中で技術的に是非欲しいという意味で、行ってみたいと思っているガンダムWの世界。
そこでは、主人公のヒイロがヒロインのリリーナにお前を殺すとか言っておきながら、結局殺さずに恋愛的な意味で殺すという……
もしかしてテンカワと艦長もそんな感じなのか? とふと思う。
いやまぁ、その辺はどうでもいいとして。
「それで艦長。俺に通信を送ってきたのは結局どんな用件なんだ?」
『あ、そうでした。えっと、もう10分もしないうちにナデシコは海中を通って外に出る事が出来ます。そこでナデシコが空中に浮かんだら、すぐにでもアクセルさんは……えっと、エステバリスじゃなくて……』
『ミロンガ改だよ、ユリカ』
『あ、ありがとうジュン君。その、ミロンガ改ですぐに外に出て、ナデシコの甲板上で待機していて下さい。本来なら格納庫から出撃出来ればそんな真似をしなくてもいいんですが……』
言いにくそうにしているのを見て、すぐにその理由に思い当たる。
「まぁ、俺の機体は元々ナデシコに搭載される予定がなかったからな。どうしても格外になってしまうか。現に、今もこうして荷物搬入口で待機してるんだし」
『すいません。その……恐らく私たちが外に出れば、そこでは連合軍が待ってる筈です』
「だろうな」
そんな後ろ盾というか、保険がなければムネタケもああいう真似はしなかっただろう。
『こちらとしては話し合いでどうにするつもりですが、それが決裂した場合、向こうも実力行使で来ると思います。その場合、どうしても戦力的にはエステバリスよりもアクセルさんのミロンガ改に頼る事になってしまいますから……』
へぇ、これは驚いた。
テンカワ、テンカワとばかり言ってるから、てっきり戦力としてもテンカワの方を当てにしているのかと思いきや、現実をきちんと見る事が出来る目も持っているのか。
もっとも、そうでもなければ艦長に抜擢されたりはしないだろうが。
普段は天然系の性格をしているのに、いざという時にはきちんとした判断が出来るというのは、これからナデシコに乗る上で頼もしい。
「分かった、そういう事ならすぐに対応させて貰おう。基本方針は向こうと交渉してって話だが、向こうから攻撃を仕掛けてきた場合の反撃については?」
『向こうから攻撃してきた以上、ある程度の反撃は仕方ありませんが、出来れば向こうを刺激しない為にも命を奪うような真似はしないで貰えると……』
「それは……ち
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