41.魔導を極めし者
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っつーか俺達の中に魔法使える奴いなくね?」
「俺達の知能が総じて低いと申すか!」
「そうだよ(便乗)」
「なん……だと……」
「出来ないことは仕方ない。鎧の撃退はすっぱりきっぱり諦めるか」
「結論出るの早すぎませんかッ!?」
第一次会議、失敗……。
続いて第二次鎧対策会議。
「魔力バランスが悪いんだろ?なら『混乱』のステイタス異常を与える毒薬で魔法暴発狙いとか!」
「バリバリの違法品じゃねえか!!しかも鎧相手に効果あんの!?」
「ないね」
「なんということだぁ!」
「魔力バランスが不安定なら付加魔法でいけないかな?エンチャント系で効果があるかもしれない!」
「魔法……魔法が使える奴………あっ(察し)」
第二次会議、失敗……。
泣きの一回、第三次鎧対策会議開始。
「ここに三本の魔力回復ポーションがあるじゃろ?」
「鎧にどうやってポーション飲ませるんだよ……よしんば飲ませられたとして、回復させてどうするんじゃこのボケナスがー!!」
「ですよねー!」
「ねーねーちょっとー!」
「しかし、前提として連中に『回復』の概念があんのか?もしないなら本当に中身に干渉できるかもしれんぞ?」
「ポーションは人体に影響を及ぼす薬品だよ?鎧相手に薬じゃ無理だよ〜……」
「待ちな!!魔力回復ポーションは空のタンクに燃料を注ぐように魔力を吸収させる薬物。つまり、ポーションの薬液は魔力を蓄える性質を持っている筈だ!!」
「ちょっとってばー!」
「そもそもポーションも魔力回復ポーションも主成分一緒だっつーの」
「ちょっとその辺詳しく!!」
「ポーションは前提として血肉の代価になる訳で、それと魔力両方の代価になるものといったら根源霊素のエーテルぐらいのもんだろ?で、エーテルってのは魂と深い結びつきがあって、神聖文字に籠った『神気』と反応させることが……」
「ぐすっ……皆無視する……凄い発見したのにぃ……」
集団の一人が双眼鏡片手に体育座りで落ち込む女性の姿を背に、何故かポーションの性質について熱く語りだす集団。体育座りしている女性があんまりにも寂しそうだったので、ベルは居た堪れなくなって声をかける。
「あの……何を発見したんですか」
「ふんだっ。どーせみんな私の事なんて興味ないんだ……」
「そんなこと言わないで、ね?」
「………んっ!」
女性が双眼鏡を押し付け、ベルの身体を巨大鎧の方へと向ける。見ろって事かな?と解釈したベルはされるがままに双眼鏡を覗いてみた。鎧の上ではさっきの冒険者たちがまだ暴れ狂っている。
「っていうか、よく見たら片方は浄蓮さんだし……なんかイメージ崩れるなぁ」
「誰が女の人見ろっていったのよ!!もっと足元見なさい!!」
べし!と頭を叩かれたベルは若干
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