41.魔導を極めし者
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!!でも駄目だよぉ……今の僕から逃げ切るのは不可能不可能不可能ぉぉぉぉぉぉッ!!!』
親玉らしき巨大な鎧が再び咆哮を上げ、猿のように四つん這いになって建物の上を移動し始めた。パルクーラーは眼中にないのか建物を抉りながら進路を変えていく。時折間接を360度回転させたり不気味に痙攣しながらも異様な俊敏性で進む様は、鎧に悪魔に糸で操られているかのようだ。
が。
「待ちんしゃいなこのウドの大木がぁッ!!」
「ハッ倒してブッ殺して輪切りにしてやるから逃げんなぁぁぁーーーーッ!!」
ゴシャンッ!!と、巨大な鎧が屋根の上に這いつくばる。
猛スピードで迫った二人の冒険者が、巨大鎧を蹴り潰さん勢いで着地した反動で叩きつけられたのだ。その二人の周囲に他の鎧たちが群がり様に跳躍して近付くが、二人は全く引く気配がない。
『ボクヨリチイサイクセニ!ボクヨリチイサイクセニィィィィアアアアーーーーーッ!』
「誰の胸が小さいと言ったかオラァァァーーーーッ!?」
『人間には生まれながらに天井より選ばれた品格というものがあるのだつまり貴様らのような下劣な女どもには寵愛を受ける権利など無く人生の負け犬として惨めに過ごすことが運命宿命さだめめめめめめめbgレmppj・@5y寤ュゴ」聾ァイゴご臨終ぅぅぅぅぅぅぅぅッ!!!』
「じゃかあしいわこの唐変木ガキがぁッ!!」
バリンッ!!ベキャンッ!!ギャリギャリギャリッ!!と凄まじい音を立てて鎧が跳ね飛ばされていく。遠すぎて顔は見えないが、その気迫たるや近付いただけで自分たちも弾かれそうな勢いだ。控えめに見ても、苦戦しているようには見えなかった。
「………帰って寝ようかな」
「いやいやいや!確かにあの二人は凄いけど、肝心の鎧が全然止まってねぇから!!」
「本当だ……あれだけ巨大な剣をぶつけられても立ち上がってる。不壊属性の話もあながちウソじゃなさそう」
(疑ったり信じたり忙しい人たちだな……)
微妙に一貫していない見解にゲンナリするベルだったが、ここでいつまでも呑気に見物していてはいつまで拘束されるか分かったものではない。非常に気は進まないが、控えめに挙手したベルは自ら口を開く。
「あのー、それであの鎧を止める具体的な方法について……」
「あ、ああ。そういえばそんな話してたっけ」
「忘れてたんですかッ!!」
「「「だって俺達パルクーラー!!ノリで生きてりゃ無問題!!」」」
「嗚呼っ!僕やっぱりこのノリ嫌いだっ!!」
こうしてやっと第一次鎧対策会議が始まった。
「魔力暴発を誘発させるなんて、普通は『それ専用の魔法』でもなければ無理だ。使える奴いるか?」
「オレ、マホウ、センモンガイ」
「魔力暴発って何〜?」
「
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