半妖が見るは剣舞か争か
始まりの世界
相対するは半妖と少年
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動かない。最もその構えも腕をだらりと伸ばしただけのものだが
カミトが勝利を確信し剣を振るうがその先に黒銀はいなかった
黒「そんなことは神威の流れを見ていれば簡単に分かることです。貴方の力はまだまだ全盛期とは程遠いようですが多少は戦える筈です。今出せる全力を見せてください」
その言葉が聞こえて来たのは背後だった
カミトが振り向いた時にはもう双剣は目の前まで迫っていた
カミト「!?速い!!」
辛うじて受け止めるも目の前の少女の流れるような双剣からは逃れられない
カミトは唯一使える精霊魔法で短剣を創り出すとそれを目の前の少女に向かって投げつけた
少女がよけているあいだにカミトは後ろに飛び上がり距離をとって着地する
!!あの動き、そうか・・・成程それならあの強さも納得できる。やはり全盛期よりも数段弱くなっていたか
あてずっぽうで全盛期とか言ってみたけど意外と当たるな
黒「急に刃物を向けてくるなんて危ないですね」
カミト「余裕綽々って顔してる奴にそんなこと言われたくないな」
黒「黒、で構いませんよ。私とこれだけ闘う事ができるならあなたとは上手くやっていけそうですから」
カミト「それは光栄なことだよ黒」
黒「それと一つ分かったことがあるのですが」
カミト「なんだよ」
黒「貴方がレン・アッシュベルなのですね」
カミト「どこでそれを・・・?」
カミトが驚いた顔をする。それと同時に警戒の色を強めていく。
こんなところで唯一の男子生徒との繋がりが切れると嫌なので早めにネタばらしをする
黒「以前友達の部屋で見たレン・アッシュベルの動きとカミトさんのそれが酷似していた為です。そして私が全盛期がどうのこうのの話をしたときカミトさんは僅かに顔に焦りの色を浮かべていました。それはカミトさんが私に自分の秘密がバレたかもしれないと思ったからではありませんか?その二つよりカミトさんがレン・アッシュベルであると結論付ました」
カミト「恐ろしい洞察力だな・・・それはそうとそろそろ俺の神威が枯渇しそうなんだが」
黒「むっ・・・決着がつかないのは少々都合が悪いですね。それではこの一撃で幕引きとしましょう」
そういった途端黒銀の持つ双剣に普通ではありえない量の神威が集まっていく
カミト「常人ではぶっ倒れるレベルの神威を操るってのもあながちデマ情報ではないかもな」
カミトの背中を暑さからくるものではない汗が垂れる
カミト「いまやれるかどうかわからんがやるだけやって見るか」
黒「いきます!!」
そう叫び黒はスペルカードを発動させながら烈火の如く飛び出した
――獄界剣二百由旬の一閃=\―
カミト「絶剣技初ノ型紫電!!」
二人の剣技が重なる。
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