原作前の学園生活
勇者(元)の片鱗
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測定である。
身体能力測定……文字通り、身体能力を測るためことで。内容は、自身の運動能力と身長や体重などのポテンシャルを測るためにさまざまな測定を行う。
駒王学園の身体能力測定は、体育の授業で行うものではなく、同学年で一斉に丸2日かけて行うという、特別な行事であった。
怪我や体調不良で見学する事ができたが、その場合は回復次第に後日行われるため、受けないと言う選択肢が存在しないのだ。
だから、俺は困った。受けないと言う選択肢がない事を知らなかったので、駒王学園に入った事を少し……いや、結構後悔するほどだ。
やっば!やっば!どうしよかなぁ?絶対受けないとだめってどんだけ体育会系の高校やねん!
突然すぎる展開に混乱している俺を残し、先生の話は続く。
「初日の午前中に体重や身体と握力を測って、午後にハンドボール投げと50メートル走を測定します。」
午前中は握力だけ気を付ければいいけど、午後からがヤバいなぁ。少しでも本気せ出せば終わりだしなぁ。
握力……知ってる?剣って意外に重いんだせ。重い剣の方が攻撃力高いんだぜ。ひたすら剣をブンブン振り回してたんだぜ?
ハンドボール投げ……俺は弓の才能がなかった。だから遠距離魔法が使えない時は、握りこぶしサイズの石を数キロメートルほど離れたところから投げてましたよ?
50メートル走……勇者時代の俺は光速戦闘してたんだぜ。え?高速戦闘じゃないのかって?おいおい……光速戦闘だろ?文字通り光の速さで戦うから光速戦闘だろ?
もしここに、彼のパーティーメンバーが居たら、
「いやいや、そんなのお前だけだから!そんな基本だろ?みたいな感じです言うなよ!」
と口を揃えて言うだろう。
俺は日時生活を問題ない程度には調整する事ができる。が、俺の軽い運動は常人にとっては規格外なのだ。困ったなぁ。
俺が対策を考えている間に測定が始まっていった。
身長と体重は問題なく終わり、握力の測定となり、俺は握力計を右手で握って準備をし、先生の合図を待っていた。
先生が合図をしようと口を開いたその時、俺はくしゃみをしてしまった。
はぁ…はぁ…はぁっくしゅん!!
バキッ!!
ん?何か変な音がなったような?まぁ、いっか。
俺は音に気にせず握力計を見ると、その数値は0であった。
おかしいな?ほんの、ほんのすこーししか力は入れてなっかたはずだけどなぁ?そっか!入れて無さすぎて反応しなかったんだなぁ!ミスったなぁ。
測定は左右1回ずつのため、やり直しができなかった。
さすがに高1となっ
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