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ローゼンリッター回想録 〜血塗られた薔薇と青春〜
第10章 エル・ファシル掃討作戦 前編
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この提案はリンツ大尉がしたもので全部台本まで作ってくれた
まあ、全部覚えるまで飯抜きはさすがに答えたが
といってもおかげさまで上空待機中のスパルタニアンの偵察映像からは敵部隊の1個歩兵大隊の移動が確認されしかも、こっちが予測した方向に動いてくれていた。
敵は我々に一撃を加えてから第2中隊を撃破しに行くようであった。
敵が強襲を加えるに絶好の場所が1箇所だけあったので我々はそこで逆撃加えるように待つだけであった。
そこは細い山道でそれを見下ろすことのできる小高い峰があった。
我々がやるのはその小高い峰にブービートラップを仕掛け歩兵用ミサイルの誘導装置を設置し、その小高い峰の右100m付近にある同じくらいの高さの山頂付近に潜伏し狙撃の機会を待ち構えた。
待つこと10分
敵の斥候小隊が例の小高い峰に侵入していくのが確認された
ブービートラップは巧妙に隠したつもりだったが、正直心配であった。
続いて敵の本隊であろうか1個中隊程度の部隊が強襲陣地を構築し始める
待機開始から20分後ブルームハルト大尉から敵の別の大隊の側背につき、攻撃目標であった敵の迫撃砲陣地およびミサイル陣地を視認完了ときた
このたった30分も経たないうちにこれらを完了するとはさすが大尉と言わざるをえなかった
敵をこの地点に釘付けにして、攻撃目標撃破後、敵歩兵部隊殲滅が目標だったので攻撃開始は同時に行うことになっていた。
そして、ブルームハルト大尉が
「賽は投げられた」
と無線交信がきた
古代ローマのユリウス・カエサル将軍の言葉だ
その無線は第2中隊・第3中隊全隊員につながっていたのでその瞬間に第3中隊のミサイルが発射されと続いてブービートラップが作動した!
峰からは模擬爆弾のカラースモークが立ち上り、模擬ミサイルが空中を飛んで目標直前で判定用ペイントをばらまく
敵はまさかのことで慌てていた。
私は続いて狙撃の開始を命令した
中隊のライフルによるクロスファイアポイントをその峰の先端から後方へ柔軟に移動させつつ狙撃・偵察小隊に狙撃させる。
しかし、攻撃開始から20分後には敵は体勢を立て直し攻撃対象は少なくなっていた。
私は潮時とおもい陣地変更を命じた瞬間だった
隣にいたハルバッハ准尉のヘルメットの左目のあたりにペイント弾が直撃し一瞬のうちにドロップアウト判定が出た
私は瞬時に
「狙撃兵だ!
中隊!遮蔽物に隠れろ!」
しかし、時すでに遅し
狙撃がやむまで7名が狙撃でドロップアウト判定を食らった
それも全員左目に直撃を食らって
私は弾丸飛翔方向を測定しその方向に迫撃砲とスパルタニアンによる近接航空支援を行ったが直撃したかどうかは不明だった。
それでも、とりあえず黙らせるのに成功し、第2中隊が標的の陣地を攻撃している間の側面援護の任務を完遂
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