第10章 エル・ファシル掃討作戦 前編
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通した。
掃討作戦派遣戦力であった
同盟軍はこれに対し都市防備・テロ対策用として5個歩兵師団、対山岳戦部隊として10個山岳師団、そして、対擲弾装甲兵部隊として15個装甲白兵戦師団と艦隊陸戦戦力から3個特殊強襲揚陸白兵戦連隊を地上戦力として、航空・宇宙戦力として第4艦隊・第9艦隊という陣容であった。
一通り作戦概要を読み終わったところで2,3質問をして連隊長室から退出した。
その足で第3中隊室へ向かう。
第3中隊の中隊旗がかかった部屋の前に来る。
中隊旗には中隊として表彰された時の帯がぎっしりとついている。
そして、扉の横の壁を見て敬礼をする。
そこには自分の指揮下で戦死した隊員たちの顔写真がならべてある。
みんな自分にはもったいないくらい優秀な軍人であった。
彼らのためにもまた、戦って戦い続けなくてはいけなかった。
中隊室の扉を開ける。
まず最初にいたのは、儀仗ライフルを持って整列した第3中隊279名であった。
中央にいたリューカス中尉は
「280番目到着の遅刻してきたわれらが第3中隊長 エーリッヒ・フォン・シュナイダー大尉に敬礼!」
と言って全員の敬礼を受ける。
あまりに突然だったことからびっくりしたが、さっきからこそこそと第2中隊員たちがトランシーバーを持ってうろうろしていたのはそういうことだったらしい。
私が来るタイミングを待ち構えていたということだった。
私は目が涙で滲みながらも彼らに敬礼を返した。
リューカス中尉が中隊長用の儀仗剣を返却してきた。
「大尉。教官勤務お疲れ様でした。
指揮権をお返しいたします。」
私は
「この約3か月本当にありがとう。
よくやってくれた。
礼を言う。」
と涙を流してしまったのを今でも覚えている。
本当にいるべき家に戻ってきた瞬間であった。
第3中隊は実に約9割の隊員を失った。
これにより、大幅な人事編成が必要になったがマッケンジー中尉は私が不在の間これをすべてやってのけてしまった。
人事編成は連隊本部人事・総務主任とかいろんな面倒な人たちと話して決めるので一人でやるのはさぞかしつらかっただろうことが想像に難しくなかった。
新規中隊人事編成は以下の通りになった
中隊長 エーリッヒ・フォン・シュナイダー大尉
副中隊長 マックス・リューカス中尉
中隊本部小隊長 モレッティ・ハボック中尉
第1小隊長 クレメンツ・ホリー 予備役中尉
第2小隊長 アラン・ベイ 予備役中尉
第3小隊長 マースト・リヒトフォーフェン 少尉
第4小隊長 グレン・クライスト 准尉
第5小隊長 コール・シューベルト 曹長
という通常の5個小隊+本部小隊という編成に加え連隊の第1〜3中隊には新たに
狙撃・偵察小隊と重火器小隊がついた。
それぞれ小隊長にはエミール・レイ
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