暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第2章:埋もれし過去の産物
第32話「集合」
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そして体内にロストロギアを保有しており、ロストロギア名はエグザミア。効果は無限の魔力供給で、今は暴走している...と。これでいいのか?」

  クロノが情報を纏めて新たに言い、確認を取る。

「...一つだけ訂正を。私も先程思い出した事ですが、無限の魔力供給は特定魔力の無限連環システムによるものです。」

「...とのことだ。...ところで、君達が現れたのは暴走を止める事が目的なのか?」

「ふん、今はな。本来なら、目覚めた時に彼奴の力を我が扱い、この世界を闇に染めてやったものだが、ちと彼奴の力は規格外すぎる。」

  なんか怪しい事を言った気がするけど...。

「...二人の目的は?」

「私はただ妹を連れ戻しに来ただけですが....。」

  ギアーズと呼ばれる二人の目的も聞くクロノ。
  ...姉の方は妹を連れ戻しに来ただけのようだ。

「....私達の故郷、エルトリアは“死触(ししょく)”と言う現象で滅びかけてるの。水と大地は腐敗し、人が住める場所はもう僅か...。でも、私達の生みの親であるグランツ・フローリアン博士はずっと死触を何とかするための研究をしていたの。そして、その過程で生まれたのが私達“ギアーズ”。」

  ...彼女達の故郷も随分切羽詰っているんだな...。

「....詳しい事は省くけど、“砕け得ぬ闇”の無限連環システムに目を付けた私はそれさえ手に入れれば死触を祓えると思って、エルトリアから来たって訳。」

「....そうか....。」

  目的を一通り聞き終わって、クロノは難しい顔をする。
  多分、エルトリアの方も何とかしたいが、今は砕け得ぬ闇をどうにかしないといけないからそこら辺で悩んでいるのだろう。

「エルトリアは時間も違う異世界。特殊な装置を使ってそこからこの世界へ飛んできた際に、おそらく未来の人達は巻き込まれてしまったのだと思うわ。....ごめんなさい。」

「...別にいいですよ。時間を越える....って言うのは驚きましたが。」

  僕がいいと言うと、どうやら緋雪や他の皆も別に許すようだ。
  しかし時間も違う異世界か...。相当大がかりな装置なんじゃないのか...?

「......まとめると、今回の偽物...“闇の欠片”の原因は闇の書の残滓と言う訳で、直接的には“砕け得ぬ闇”などとは関係ない。そして未来から飛ばされた原因は二人のエルトリアと言う世界から飛んできた際に巻き込まれた...と言う事か。」

  大まかにはそんな感じだろうな。

「ちょお、待って。やとしたら、なんで砕け得ぬ闇は暴走してるんや?その話を聞いても、原因が分からへん。なんや、現れた時は“制御ができない”とか言ってた気がするけど...。」

「...その通り
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