第2章:埋もれし過去の産物
第32話「集合」
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子らしい。」
「....との事だ。まぁ、未来の事はあまり詮索するな。」
一応、簡潔に説明しておく。
「....では、分かった情報を整理していこう。...と言っても、どうやら情報については僕らよりも彼女達の方がよく知っているようだ。」
そう言ってクロノはマテリアルと呼ばれる三人の方を見た。
「...まず、あなた達の言う“偽物”ですが、あれらは通称“闇の欠片”と言います。どういったモノかは先程言った通り、闇の書の残滓です。そして、闇の欠片は人々の記憶から姿形を作りだします。“闇”と言うだけあって、大抵は負の感情を増幅させた性格をしていますね。」
シュテルと呼ばれる子が説明する。
...大体、僕らが分析した情報と同じだな。
「次にU-D...先程戦闘を行った相手です。識別名“U-D”、私達は“砕け得ぬ闇”と呼んでいます。彼女は私達マテリアル...紫天の書が闇の書に取り込まれる以前から闇の書の中におり、私達でも詳しく分かっていません。」
「なにやら重要な事項があったはずなのだが...如何せん、そこらの記憶がちと曖昧だ。」
紫天の書...一部僕らには分からないキーワードがあるな。
後で聞くか、気にしない事にしよう。
...それにしても、彼女達にもU-Dについてはよくわからないんだな。
「....U-Dについては僕からも。彼女の名前は“ユーリ・エーベルヴァイン”。体内にロストロギアを保有しており、ロストロギアの名前は“永遠結晶”。効果は無限に魔力を供給するらしい。それと、彼女は半分暴走した状態だった。多分、エグザミアが関係してるのだと思う。」
僕からも情報を提示しておく。
「ユーリ....そうか、ユーリか!思い出したぞ!礼を言うぞそこの男!」
するとディアーチェと言われた少女が何かを思い出したようだ。
「彼奴は我ら紫天の書のマテリアルの盟主だ。かつて、彼奴になぜか掛けられていた封印が解けかけた時、その魔力の多さに我らは彼奴を盟主と定めた。尤も、魔力は多くとも暴走寸前だったが故に、咄嗟に全力で封印を修復したがな。おそらく、その後であろう。闇の書に取り込まれたのは。」
「封印されているため、闇の書に取り込まれても何の反応を示さなかったのでしょうね。」
ディアーチェとシュテルがそれぞれそう言う。
...気になる事が次から次へと出てくるんだけど...これ、全部解決するか?
「ちょっと待ってくれ!あまりに一遍に分かりすぎて整理が追い付かない!」
そこでクロノがストップを掛け、一度整理する。
「そのU-Dは“ユーリ・エーベルヴァイン”と言う名前で、君達マテリアルの盟主。
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