第2章:埋もれし過去の産物
第32話「集合」
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「....ふぅ、なんとか回復したな。」
翌日、僕は魔力と霊力を治癒に回し、僕はだいぶ回復した。
今から会議室にて現場にいた者達で情報を整理するようだ。
ちなみに、アースラの戦闘員が闇の欠片をできるだけ抑えたり、交代制にして皆も仮眠を取っておいたようだ。
まぁ、深夜だったからな。仮眠は取っておくべきだ。
「お兄ちゃんおはよー....。」
「...相変わらず朝に弱いな...。」
それなりに時間は経っているのだが、緋雪はまだ寝惚けていた。
「...あれ?緋雪、その目....。」
「んー...?....あっ。」
「どうしたんだ?」
緋雪の目には、泣いたような、涙を流した跡があった。
「な、なんでもないよ。」
「...そうか?」
何かあるとしか思えないが....。
「まぁ、今は事が事だから、気にしないでおくが...。」
今は会議に集中するべきだからな。
「.........。」
「(...ん...?)」
今、一瞬緋雪が憂いを帯びた顔をしたような...。
「....では、一度情報を整理しよう。」
...っと、会議に集中せねば。
「ただいま偽物が大量発生しており、リインフォースが言うには闇の書の闇の残滓との事だ。そして、異世界からの渡航者と未来から飛ばされてきた者。そして、マテリアルと名乗る彼女達がいる。」
「偽物は基本的にオリジナルより弱く、性格も違っていたりします。」
「言わば、劣化コピーって所だな。」
既に分かっていたらしい情報を改めて言うクロノ。
「そこで、偽物の被害が出ないように結界を張ってから手分けして情報を集めたが....まずは異世界と未来から来た者達などに自己紹介してもらおうか。」
そう言ってクロノがこちら側...管理局側ではない人が座っている方を向く。
それにつられて他の管理局の人達も僕らを見てくる。
「アミティエ・フローリアンです。えっと...“エルトリア”と言う世界から来ました。親しい人は“アミタ”と呼びます。」
「...キリエ・フローリアンよ。名前から分かると思うけど、私達は姉妹で、私が妹よ。」
まず、おそらく異世界から来たと言われている二人が自己紹介をする。
...映像でチラッと見た時はボロボロで体が機械なのか、何か見えていたけど...直したのか?全くそんな様子が見られない。
「(....で、嫌な予感がすると思ったら案の定...。)」
解析魔法で状態をほんの少しだけ覗く。
―――状態、“魅了”
「(また織崎か....!)」
やはり織崎に魅了されていた。
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