第2章:埋もれし過去の産物
第32話「集合」
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U-Dが魄翼を振り上げ、僕を叩き落そうとしてくる。
逸らす、もしくは回避しようとするも、体が動かない。
「(...まだ、まだ終われない....!)」
それでも、無理矢理にでも体を動かそうとした。
その時....。
「っ!?......!」
―――ドォオオオオオン!!
「えっ....?」
U-Dが何かに気付き、振り下ろそうとした魄翼を盾のように構える。
すると、そこへ赤い砲撃魔法が直撃する。
そして、僕は横か飛び込んできた水色の閃光に抱えられる。
「....危機一髪....という所ですか。」
「いやー、ギリギリだったよー。」
U-Dから離れた場所で、僕は解放される。
二人の少女の声が聞こえ、そちらを見れば、見覚えのある人にそっくりな少女達がいた。
「....二人は、一体....?」
「...今はそれどころではありません。...レヴィ。」
「スピード重視で攻撃に当たらないように...だよね?」
「...できますか?」
「もっちろん!!」
そう言って、レヴィと呼ばれた水色の髪の子はU-Dの方へ凄まじい速さで飛んで行った。
「..さて、ここからレヴィが時間稼ぎをする間に隙を作り、転移魔法で撤退するという事をこなさなければいけません。」
「そうだな...。転移魔法、使えるのか?」
今は緊急時故に、何も聞かずに協力する事にする。
「使えます。...しかし、隙を作る事はできません。」
「...なら、僕が隙を作るのか.....。」
確かに、今この場には僕しか隙を作る事ができる人物はいない。
〈マスター!それ以上は体が...体が持ちません!〉
「だからって、何もしなければここで死ぬだけだ...!」
共闘者が現れた事により、リヒトが自身の体を考慮するように言うが、僕はそれを断る。
「(幸い、防御を脆くするための術式は組める。後は、魄翼をそこまで拮抗せずに貫ける魔法があれば....!)」
要はダメージが入る、もしくは怯むような魔法を当てれば、その隙に水色の子は離脱し、隣の茶髪の子は転移魔法を発動させれるようになる。
後は僕がその魔法を当てればいい話なんだ。
「リヒト、グリモワールを!」
〈マスター...!....わかり、ました...。〉
リヒトから悲痛な声が聞こえるが、今はこの窮地を脱しなければならない。
「っ...!(これなら...!)」
『ひ〜ん!シュテるん!もう避けきれないぃ〜!!』
「『耐えてくださいレヴィ。もう少しです...!』」
一つの魔法が目に入り、両手を前に突きだす。
あ
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