第2章:埋もれし過去の産物
第32話「集合」
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顔をしていた。
...お兄ちゃんが私達を置いて行った理由は分かる。
ヴィヴィオちゃんとアインハルトさんはまだ実力がよくわかってないし、私は自分でも分かる程、戦闘技術が低い。お兄ちゃんにもよく負けるし。
椿さんと葵さんは、空中戦に慣れていないから危険だし。
....だからこそ、悔しかった。
「っ....!今の爆発...推定SSSランクオーバー!!おそらく、トリプルブレイカーに匹敵します!」
「なっ...!?それほどの爆発を至近距離で!?」
「お兄ちゃん!!」
映像で、お兄ちゃんが創造した剣と槍に細工をして相手にぶつける。
すると武器群は大爆発を起こし、お兄ちゃん諸共相手を巻き込んだ。
「優輝君の反応....健在!無事です!」
「っ....よかった...!」
爆風から弾かれるようにお兄ちゃんは姿を現す。
確かに、爆風でだいぶダメージを受けているけど、何とか助かったみたい。
そして、お兄ちゃんはすぐに撤退しようとして....。
「なっ...!?無傷だと!?」
「そんな...!あの爆発を喰らったのに!?」
「..........!」
クロノさんとエイミィさんの声をバックに、私は頭が真っ白になる思いでモニターを見続けるだけだった。
お兄ちゃんが、危ないのに....!
「....大丈夫。」
「...司、さん....?」
お兄ちゃんの危機で私の頭が真っ白になったのに気付いたのか、司さんが私に優しく語りかけてくる。
「...志導君は...優輝君は、きっと大丈夫。...信じてあげて...。」
「.....うん。」
司さんも、不安なのだろう。
私を励まそうとする手が少し震えていた。
....でも、少し安心した。
「(....頑張って、お兄ちゃん....!)」
きっと無事に帰ってきてくれると、私はそう信じ続けた。
=優輝side=
「ぐっ....く....ぁあっ!」
魄翼と魔力弾の攻撃に、僕は翻弄される。
「く...そ.....!」
隙がない。逃げられない。攻撃も通じないから怯ませる事もできない。
「万事休すじゃねぇか....!」
爆発に巻き込まれたのと、その後の攻撃のダメージも効いている。
今はジリ貧とはいえ凌げてるけど、このままだと...!
「ぐっ...!っ、しまっ....!?」
「終わりだ....。」
逸らすのに少し失敗し、体勢を崩す。
さらにそこへ魄翼の手が背後から襲い掛かり、僕は魄翼に握られた状態になってしまった。
「ぐ...
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