5部分:第五章
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もっともっとあいつと一緒にいるから」
言いながらジョッキのチューハイをまた飲む。
「帰ったらまた一緒にいるから」
「それで幸せになるのね」
「夢の中でも」
「なるわよ」
意気込みは確かだった。
「このままね」
「じゃあ今日もね」
「これからなのね」
「あいつとも飲むわ」
つまり自分の部屋で二次会だった。
「日本酒もう用意してるから」
「飲むわねえ、相変わらず」
「それも豪勢に」
「だから私の血はアルコールなのよ」
ワインどころではなかった。
「お酒をガソリンにしてるのよ」
「まあ。お酒は人生の喜びだけれどね」
「女を磨く水だけれど」
こんな言葉も出て来た。
「けれど。あんまり飲み過ぎないようにね」
「飲み過ぎるとかえってよくないから」
「わかってるわよ。じゃあ」
ジョッキの中の酒を一気に飲み干した。そこからだった。
店員を呼んでだ。陽気な声でこう告げた。
「今度はビール、大ジョッキでね」
「わかりました。それじゃあ」
「もっと幸せになる前祝いよ」
「そうね。それじゃあね」
同僚達も応えてだ。そうしてだった。
彼女達も飲み楽しむ。無論静もだった。女を磨きそのうえでだ。一輝のことを今日も夢に見ることを期待して楽しみにしているのだった。
想い人 完
2011・11・2
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