27.何だかよく分からない状況になったら考えるのを止める。だってよく分からないんだもの。
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ク。
「いえ…こちらはゲストハウスです。母屋はこの奥に…」
ゲ、ゲスト………
世の中舐めてました。
奥にものっそい豪邸が控えてました。
喩えるならゲストハウスは、幼児用のビニールプール。
母屋はウォータースライダー付きの流れるプールだ。
もはや庶民の家など水溜まり以下だ!
そのウォータースライダーから、ぞろぞろと沢山の男達が出て行く。
「あの方達は?」
「今回の試練を挑戦する方々です。」
こんなにいんの!
どんだけ財産あるんだよ!
まぁ、このウォータースライダー見れば一目瞭然だね。
これきっとアレだよ。
一度穿いたパンツは二度と穿かない様な人生送ってんだよ。
あぁ、だからか!だからフローラはパンツくれたのか!
これ相当すごいよ。
ッパない危険度の試練が待ってるよ。
目でピーナッツ噛めとか、そんなもんじゃないよ。
…いや、それも結構キツイと思う!
中に入ると、またすごかった。
高そうな絵画とかシャンデリアとか…もう、ムリッス…
何より俺の気を惹き付けたのは、沢山の美人メイドさん達だ!イェ〜イ!(何が?)
メイドさん達も財産に入るのかな?
聞いたら怒られるかな?
「お父様」
「おぉ、フローラ!何処へ行っておったのだ?ん?そちらの方は?」
鉄腕ア○ムのてっぺんが禿げちゃった様な頭のオッサン登場!
『お父様』って言われてたけど…似てネー!まぁ、似てたら最悪の不幸だよね。
「はい。今回の試練をお受けしたいそうです。ご説明をお願いしますわ」
「なんと!今、終わって皆出て行った所なのに」
「あの?時間切れ…ですかねぇ?」
ぶっちゃけ構わん!むしろその方がいい!そうすれば『盾だけください』って言いやすい。
「まぁ、構わん」
えぇぇ!いいのぉぉ!?
ちょー怖いんですけどぉ!
「あの…試練って何するんですか?」
3べん回ってワン…とかだったら笑顔で出来る!
「うむ。ここから南に行った所にある『死の火山』へ行き『炎のリング』を取ってくる事。さらに、ここより北に行った『滝の洞窟』で『水のリング』を取ってくる事だ」
「え!?そんなんでいいんですか?」
何だよ…初めてのお使いかよ!
「あ、あぁ…ただしルールがある!」
「るーるるる?」
「ルールだ、ルール!」
あぁルールか。
てっきり『夜明けのスキャット』かと思った。
「必ず挑戦者である君が直接行く事。もう一つは、協力者を連れて行っても良いが一人だけだ」
ちぃ…みんなで仲良くピクニックって訳にはいかないか…
「一つ質問が」
「何かね?」
「僕はモンスター使いです。仲間の中にスライムナイトがいます。一人にカウントしてもいいですか?」
ピエールとスラッシュ…2人いるからダメー!って言わない?
「ふむ………
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