機動戦艦ナデシコ
1263話
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ってたとか言ってたな。
なるほど、ナデシコのメンバーは腕を中心にして集められているってのは事実なんだろう。
『それと、アクセルさん。艦長から格納庫で機体に乗って待機していて欲しいとの事です』
この通信は俺の名前を言ってるし、恐らく俺個人に対するものだろう。
へぇ。まだ使い慣れないけど、このコミュニケは随分と便利な代物なんだな。
携帯端末を腕時計くらいにまで小さくしたってのは、普通に凄い。
だとすれば、いずれホワイトスターでも使えるようにしたい。
もっとも、ネルガルの独自技術だという可能性もあるが。
「分かった。連合軍対策だな?」
『そうらしいです。こうしてナデシコの艦内で連合軍の人達が騒動を起こした以上、外でも連合軍が待ち構えている可能性が高いとか。でも、決して勝手に出撃しないようにという命令も来ています』
「了解した」
無駄に被害を出さないようにという意図なんだろうな。
それが艦長の意思なのか、ネルガルからの要望なのかは分からないが。
そもそも、艦長の性格を殆ど知らない以上、どんな判断をしているのかも分からないし。
『それと、一応念の為にテンカワさんとヤマダさんもそちらに向かわせるとのことです。2人ともいざという時は出撃すると』
「……ヤマダ?」
テンカワは分かる。けど、ヤマダってのは誰だ? 今の言い方からするとエステバリスのパイロットだろうが、テンカワ以外にもパイロットがいたのか?
その割りにはこの前の戦闘で出撃していたのはテンカワだけだったが。
別にエステバリスが1機しかないって訳じゃ……ないよな。
格納庫の中にはテンカワが使っていたと思しき以外のエステバリスの姿もある。
もしかすると、前の戦闘後に乗船したパイロットか?
そんな俺の疑問を見て取ったのだろう。ウリバタケがミサイルについての改良案に悩んでいた顔から一変し、どこか疲れた表情で口を開く。
「あー……うん。お前の疑問は分かる。いや、完全に分かるって訳じゃないが、何となく分かる。実は、そのパイロットはあの戦闘の時もいたんだよ。ただ、なんつーか……いわゆるロボット好きでな。本来はもう少し先に乗船する筈だったんだが、エステバリスに少しでも早く触れたくてやってきて、エステバリスを弄っていたら機体を転倒させて足の骨を折った」
「……は?」
もしかして、エステバリスは色々と危ないところのある機体なのか?
そんな俺の疑問を見てとったのだろう。ウリバタケが急いで首を横に振る。
「言っとくが、別にエステバリスに問題はねえぞ。ただ、ヤマダの奴が無理に機体を動かして転倒させただけだ。ったく、整備する方の身にもなれってんだよな」
「あー……なるほど。そういうタイプか」
「ちっがあぁぁぁぁぁあうっ
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