―パートナー―
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も落とし穴系統のカードが入っていてもおかしくない。
ここで発動されては苦しいカードは、《奈落の落とし穴》と《串刺しの落とし穴》。特に《串刺しの落とし穴》はゲームエンドに持ち込まれる可能性もあり、剣山の性格から考えると、どちらかと言えば《串刺しの落とし穴》が入ってる可能性が高い。
ならば、こちらのフィールドにあるカードは。守備表示の《エトワール・サイバー》と、明日香と俺が伏せたリバースカードが一枚ずつだ。俺が伏せたカードは言わばブラフだったが、明日香が伏せていた、《ピンポイント・ガード》ではない方のリバースカードは――
「遊矢。……もう、何年も前だけど」
「……リバースカード、オープン! 《融合回収》! 《融合》のカードと、融合素材モンスターを手札に加える!」
明日香が伏せていたのは罠カードではなく、自分のターンにしか使えない通常魔法カード。つまり――次のターンである俺に託したカードに他ならず、《融合》の魔法カードと融合素材となったモンスター――《ブレード・スケーター》を手札に加える。
「まさか……!」
こうなれば、使うべきカードは一つしかない。明日香が《ピンポイント・ガード》において、守備力が高くモンスター破壊効果を持つ《サイバー・ジムナティクス》ではなく、何故《エトワール・サイバー》を蘇生させたかの答え。
「俺は魔法カード《融合》を発動!」
「遊矢先輩が……融合ザウルス!?」
《ミラクルシンクロフュージョン》や《ヘルモスの爪》ではなく、正真正銘の《融合》魔法カード。今し方《融合回収》でサルベージした、明日香の使っていた融合カードであり、この状況において俺が融合召喚出来るカードが一枚だけある、
――それはある意味、シンクロモンスターの機械戦士たちよりも、長い付き合いのある仲間で。
「融合召喚! 《サイバー・ブレイダー》!」
俺のエクストラデッキから現れる、明日香の代名詞こと《サイバー・ブレイダー》。一年生の際に貰っていたカードであり、それから印象深いデュエルの度に力を貸してくれた。セブンスターズ、光の結社、プロフェッサー・コブラ、アモン――それらの共通点は、明日香を助けるためにデュエルしていたことと、人前で行うようなデュエルではなかったことだ。
「《サイバー・ブレイダー》がなんで遊矢先輩のデッキに!?」
「……《サイバー・ブレイダー》第三の効果! 相手モンスターが三体のみの時、相手のカード効果を全て無効にする! パ・ド・カドル!」
驚愕を顕わにする剣山からの質問をよそに、《サイバー・ブレイダー》の効果を適応する。剣山たちのフィールドには、《暗黒ドリケラトプス》に《究極恐獣》、そして《フレシアの蠱惑魔》の三体。よって《サイバー・ブレイダー》第三の
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