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魔法少女リリカルなのはINNOCENT ブレイブバトル
DUEL10 学校での出来事
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「黒崎、来るぞ!!」
「俺は問題ない。自分の事と学校の事だけ気にしてろ」

といきなり命令口調なのは気になるが、この人数に臆せず援軍に来てくれた事はとてもありがたかった。

単純に相手する数が半分になっただけでもやはり違う。

「容赦ねえな………」

剣術をやっていると言っていたが、その言葉通りの戦い方で不良達を寄せ付け無い。武器を持っていようと巧みな足捌きに自分の戦い易い距離を保ち、突きや顔面に容赦ない払いの一撃で相手をノックダウンさせる戦い方はとにかく無駄が無かった。

「あれなら突破される心配はなさそうだな。だったら………」

黒崎には悪いが足止めを任せ、一気にリーダーを倒す事に集中する。

「おらぁ!!」
「甘い!!」

相変わらず単調な攻撃ばかりで、俺は相手を掴み、投げながら道を作る。

「岩永さん………」
「狼狽えるな!!相手は2人なんだぞ!!」

そんな叫びと共に、リーダーの男の近くにいた不良が一斉に向かってくる。

「あの人数で止められなかったのをたった5、6人で止められるとは思うな!!」

要領は同じで、向かって来た相手の腕を取り、同じく投げ返して道を作る。

「くそっ、たった2人に止められたと分かれば世間の笑いもんだ!!来い!!」

ここで逃げていれば俺も苦労しただろうが、リーダーの男は自分のプライドもあるのか、逃げようとせず迎え撃とうとした。

「おらっ!!」

他の不良とは違う、右の鋭い拳。だがそれでも俺が今まで見てきた中ではとてもレベルの低い一撃だ。

いや………

(そう言う風に見えるのか………?)

ブレイブデュエルでの戦いが実際の現実世界にも影響を与えている。………そんな風に思ったが、今考える事では無い。

「一撃で決める………!!」

相手の拳に合わせ、カウンターの要領で踏み込む。

「うぉっ!?」

慌てて、逆の左で俺を止めようとするが、もう遅い。

「掌底破!!」
「うぐっ!?」

手の平の掌底部分で相手を押し出すように腹部に俺の鋭い攻撃が入る。
始めは拳で殴った際に出来てしまうであろう、手の怪我を有栖家のおばさんやおじさんにバレない様にするために、とある本にあった掌底での戦い方を参考にしたのが始まりだった。

最初こそ違和感があったものの、今では怪我も少なく、相手にもかなりのダメージを与えられる為、基本掌底を中心とした戦い方をしている。

「お、思い出した………隣の市の安久津高校の不良グループを潰した……………中学生が………まさか………!!」

「さあな?取り敢えずこれで眠るお前には関係無い事だよ」

そう言い残し、トドメとして顎
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