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魔法少女リリカルなのはINNOCENT ブレイブバトル
DUEL10 学校での出来事
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その生徒が指差した校門から次々とガラの悪い男達がよじ登り、校門を開けた。

「おいおい、撮影じゃないよな?」
「何なんだこれ………?」

校門を開けると次々とバイクで校庭内に入ってくる男達。

「不良が乗り込んできたぞ!!」

その叫びにクラスの皆が外の様子を覗きに動いた。

「何だよこれ………」
「30人以上居るぞ……」

そんな呟きが聞こえる中、岸間が口を開いた。

「ほら、俺の言った通りだ!!早速迷惑をかけてるぞ!!おいどうすんだよこれ!!!」

先程の狂乱ぶりはどこへ行ったのか、勝ち誇った顔で叫ぶ岸間。

「有栖何か心当たりはあるか……?」
「いや?特には………あっ」

黒崎の言葉で入学式の朝の事が頭に浮かんだ。

「…………」
「心当たりあるのかよ………もしかして入学式の朝の不良達が倒れていたのって………」
「あれは中等部の女の子が絡まれてたから助けた際に襲ってきたから返り討ちにしただけだよ」
「………それじゃないか?」

………確かにそう思えてきた。

「おいおいどうするんだよ!!ちゃんと責任取ってもらえるんだよな?なっ!!」

これでもかと言った具合に俺に突っかかってくる岸間。とことん俺に突っかかって来る。

「ん?何か先頭の人がスピーカーを出してきたよ」
「どういうことだ?」

そんな事を話しているうちに先頭の不良がスピーカー越しに話し始めた。

『今年入学した岸間健吾!!この学校に居るのは分かってる!!さっさと出てこいや!!!』

呼び出されたのはまさかの岸間だった。当の本人も理解できてないのかポカンとしている。

『人の女に手を出したんだ。それなりの覚悟は出来てるんだろうな?早く出てこねえと学校の中へ探しに行くぞ!!』

と連れている仲間の不良達が雄叫びを上げる。それぞれ鉄パイプやバットなど武器も持っており、全員学校に乗り込んで来れば明日のニュース番組のトップを飾る事になるかもしれない。

「………」

岸間も何がどうなってこんな事態になってしまったのか理解できないようで完全に固まっていた。

「警察に連絡は!?」
「連絡したけど来るまでにかなり時間が掛かるって!!」

ここ海鳴市はどちらかと言えば新しい街で、駅周辺は都市化しつつあるが、元々は首都圏から離れた場所にあるため、警察署も遠かった。実際駆けつけるのは1時間以上は掛かると考えたほうが良い。

「おい、どうするんだ岸間?お前さっきまで有栖に迷惑だとか言ってたけど、今お前自身がこのクラスだけじゃなく、学校全体に迷惑を掛けてるんだぞ?お前はどうするんだ?」
「ど、どうって………」

と青ざめた顔で後ずさり
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