昔妄想したものの書けず仕舞いに終わった幻のIS小説のプロット。
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の真耶が立ち上がる。「あ〜あ……真ちゃんったらツレないんだから。そんな所も愛しいんだけどね?」。彼女は全身にスライムのような兵器を纏って真耶に擬態したテロリストだったのだ。銃弾はその得体の知れない装備に衝撃を吸収され無力化されていた。
テロリストの女は真人を安全な場所へ連れて行くと告げる。「真ちゃんの為なら私はなんだってしてあげる。組織を敵に回してもいい、それでも絶対に幸せにする。だからねぇ……来て?」。全く信用が出来ない筈の言葉なのに、真人は何故かそのテロリストの言葉に「本気の気遣い」を感じて戸惑う。その瞬間、本物の真耶が現れてテロリストと真人の間に割って入り、交戦を開始する。「私の生徒から離れなさい!この不純異性交遊者ッ!!」。
その頃、裏から真人を護衛していた更識の裏部隊はすぐさま彼と真耶の保護に動こうとするが、レーザー砲撃と共に突如現れた謎の武装集団が都心を行き交う人々に無差別銃撃を開始。住民を護るために援護に行き損ね、足止めを受ける。
テロリストは真耶の予想外の抵抗のせいで「時間切れ」に陥り撤退。しかし、戦闘開始前の砲撃で腹部や足に大きな火傷と裂傷を負っていた真耶は出血で意識不明になり、真人は真耶を治療するために救援に来た自衛隊を頼る。祈るように待つ真人の元に、彼女に緊急手術を施した医師の女性が現れる。一先ず真耶は助かったらしい。だが、疑っていた真耶に人生でほとんど見たことがない「大人が責任を持って子供を守る」という光景を見せつけられた真人は、自分の愚かしさに苛まれる。しかも彼女が重傷を負ったのは自分が狙われた巻き添えであることが更に圧し掛かった。
「自分の所為なんて思わない事ね。こういうのは治せなかった医者が悪いって思いなさい」。「……それで割り切れるほど、真っ直ぐ育っちゃいません」。「自惚れてんじゃないわよガキンチョ。人は死ぬときは死ぬの。そう出来てるんだから、命が残ってて健常者と変わらず生活できるならそれを喜びなさい」。「……はい」。医者の言う事は納得できなかったが、真人はそこにプロフェッショナルの精神を感じた。
遅れて更識部隊の一人が真人に状況を報告する。テロリストや砲撃によるビルの倒壊で十数名の死者と100名単位の負傷者を出したという事実を、真人は沈痛な面持ちで受け入れた。更にテロリストは何者かによって薬と催眠で操り人形にされた存在であり、今回の為の捨て駒にされた一般人だったという。事件終了と前後して全員が捕縛されたが、半数は心不全や精神崩壊で死亡し、残りも廃人同然。更識からしても真人からしても、政府からしても……あまりにも犠牲が多すぎた
そんな折、母親が重傷を負ったという子供が真人に石を投げつける。ISのスキンバリアで弾かれる無意味な行動だったが、それに呼応するように生存者が一
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