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昔妄想したものの書けず仕舞いに終わった幻のIS小説のプロット。
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 直後、束が正体を隠して真人の元に現れる。彼女は元々イレギュラーな彼を嫌っている節があったが、直接会話したことで決定的になる。二人は会話をするのに、互いに一切分かり合う気が無かった。真人は唯の塵の一つ――その塵の一つと、束の思考パターンが似ていた。その事実が、束のプライドを僅かに傷付けた。「あいつは死んでもいい。守らなくてもいい」。束はこれから訪れる一つの事件をまるで無視することにした。

 同刻、鈴が学園に来るも原作通り一夏と喧嘩。ただし、一夏は学園に渦巻く見えない悪意のせいかそれまでほど短絡的な思考はしていなかったため、リーグ開始前に和解することとなった。その頃、のほほんと二人きりで真人が出かけたことを聞いたセシリアはモヤモヤした感情を覚える。その感情の正体が「恋」じゃないかと同級生に面白半分で指摘されたセシリアは、何故かその言葉を否定することが出来なかった。




  第三章

 のほほんとセシリアのせいか少しずつ毒気が抜かれて自然体になっていく真人。しかし、上級生との嫌がらせ合戦が発生して「自分か敵地にいる」という潜在的な敵対意識を喚起され、再び人間不信よりへと偏っていく。
 そんな中、真人は「日本政府主導の健康診断」に向かわされることになる。真人の国籍は日本政府の預かり故に、怪しくても面倒でも行かない訳にはいかない。学園は監視役兼護衛として真耶を同行させ、政府の車に二人は乗り込む。

 真耶は日本政府に対して警戒心を抱いており、普段のおどおどした態度からは想像もつかないほど冷静な態度をとるが、精神が不信感よりで大人を信用しない真人は一貫して内心で彼女と距離を取る。真人は真耶さえ実は日本政府と通じているのではないかと疑っていた。
 実は日本政府の教育機関に強制的に叩き込まれた際に真人は手痛い「裏切り」に遭っており、どの組織も信用しきれないでいたのだ。更に日本の『IS庁』長官が殺害されたというニュースが届き、真人はこの車が本当に政府の命令で出された車なのかさえ疑い始めていた。

 そんな折、高高度からレーザー攻撃を受けた車が大破。真耶やボディガードを見失った真人は、そこでレーザーの熱が社内に充満したことで全身を焼かれたガードマンの死体を発見し、パニック状態に陥る。生まれて初めて目撃する、余りにも生々しい現実にその場で嘔吐した真人はもうだれも信用できなくなった。政府の護送さえバレたのだ、犯人は絶対に自分を狙っている。

 そんな折、タイミングよく真耶が姿を現して真人の安否を気遣う。だが不信感とパニックが重なった真人は完全に冷静さを欠き、真耶をテロリストと勘違いしてIS拳銃で発砲。頭部を撃ち貫く。
 殺人の事実に冷静さを取り戻し、自分が取り返しのつかないことをしたと激しい後悔と不安にさいなまれる真人だったが、殺した筈
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