大舞踊演舞
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ういうことか」
「グラシアンさんと納得しないでぇ!!」
腕を組んでうなずいているグラシアンさんを見て、泣きつくように懇願する。俺はそんな趣味ないよぉ・・・誰か助けてぇ!!
「で?俺に何のようで?」
女装のままだけど、ゼリーを食べ終えたレオンがグラシアンさんに向き直る。それを受けて、彼も本題に入るべく視線を合わせる。
「最終日、お前のトラウマを突く真似して悪かったな」
レオンがイップスに陥っているのをいいことに、そこにズケズケとつけこんでいたグラシアンさん。だが、彼も人の子。やはりすまないと思い、この場で謝罪しに来たみたいだ。
「まずは膝をついて頭を垂れい!!土下座だ!!」
「ぐはっ!!」
「「「「えぇぇぇ!?」」」」
謝ったグラシアンさんを許すのかと思っていたレオン。だけど、なんとこととあろうに持っていたお皿を投げつけてそんなことを言い出した。
「いいじゃんレオン!!おかげで滅神魔法使えるようになったんだから」
「そうだよ!!ここは許してあげなよ」
「安心しろ。冗談だから」
「冗談で済まねぇぞこれ!!」
シェリアと俺がそう言うと、何喰わぬ顔でレオンがそう答える。でも、グラシアンさんの言う通り、冗談ってレベルじゃねぇぞこれ・・・顔から血が出てるし。
「今治しますから」
「すまん」
「プッ!!不様!!」
「うるせぇ!!」
ケガしたグラシアンさんに治癒の魔法をかけるウェンディと復活したソフィアが口に手を当てて笑っている。それを見て俺たちは面白くてつい笑ってしまう。
「待って!!」
和気あいあいとしている俺たち。それとは対照的に、ある場所では重苦しい雰囲気が流れていた。
「ユキノ・・・」
ボソリと、誰に言うでもなく呟いたのは幻影の魔導士。そして、彼のそばにいる少年少女たちの目にも、呟かれた女性の姿が映っていた。
「悪い。来てるの知らなくて。マスターとお嬢は姿を眩ませたんだ」
「え!?」
スティングさんの言葉に驚くルーシィさん。彼は、その事については深く話すことはせず、自らの伝えたいことをユキノさんに話す。
「俺たちは一からやり直す。もう一度剣咬の虎を作り直すんだ。お前には・・・その・・・色々冷たく当たったけど・・・これからは、仲間を大切にするギルドにしたい」
「・・・それを私に言って、どうするんですか?」
「戻ってきてほしい・・・てのは、調子がいいかな?」
彼から目を反らし、悩んでいるユキノさん。だけど、こんな風に言われたら、彼女は戻るんじゃないかと、内心期待してしまう。
「無論!!調子が良すぎて笑えるぞ!!」
だが、それを聞いていた人魚の踵のカグラさんが割って入
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