大舞踊演舞
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!!」
ソフィアがすぐにでも魔法を発動しているのを察知した俺は、すぐ近くにいたレオンを引っ張り、盾にする。
「え?」
ゼリーを一心に食べていたレオンは、いきなりのことに何も理解する暇も与えられず、ソフィアの魔法の餌食にされてしまった。
「「「「あ・・・」」」」
正直、やってはいけないことをしてしまったような気もする。ソフィアの魔法がかけられたレオンは、お馴染みの煙の中に隠れてしまい、咳き込んでいた。
「ゴホゴホ!!なんだこれ」
煙が晴れるとそこには涙目になっている金髪ロングの、ピンクのフリルのついたスカートを履いた美少女が出来上がっていた。
「「「なにっ!?」」」
あまりの完成度の高さにウェンディを除いた三人は、思わず突っ込みそうになってしまう。なんだこいつ!?本当に男かって思うくらい可愛いぞ!?
「うわぁ・・・レオン可愛い・・・」
「そう?」
感嘆の声をあげるウェンディに、いつも通りの冷静さを保ったまま答えるレオン。なんだろう、冷静すぎて逆に怖い。
「これ・・・レオンって知らなかったら惚れるかも」
魔法をかけた本人であるソフィアは、ジロジロと美少女へと変貌したレオンを見て、唖然としていた。すると、レオンがとんでもない行動に出る。
「ほれ」
「ぶっ!!」
自分のスカートをひらりとしてみせるレオン。ギリギリ下着は見えなかったが、普段はズボンなどで隠れている意外にも綺麗な足が見え、ソフィアが鼻血を出していた。
「レオンいい!!サイコー」
鼻を押さえて親指を立てるソフィア。レオンは満足したのか、普通にゼリーを食べている。そんなレオンに見入っている俺たちの元に、一人の青年がやってくる。
「よぉ。シリル」
「グラシアンさん」
やって来たのは剣咬の虎の三大竜の一人、グラシアンさん。彼は辺りを見回しながら、俺に質問をぶつける。
「レオン見なかったか?どこにもいねぇみたいなんだが」
「「「「「そこ(ここ)」」」」」
彼の質問に一斉にレオンの方を指さす俺たち。ついでにレオンも自分を指さしていたりする。
「は?」
その姿を見たグラシアンさんは何が起きているのかわからず、立ち尽くしてしまう。そりゃそうだ。一目じゃこれがレオンだなんてわからないからな。
「お前・・・そんな趣味が・・・」
「ぶはっ!!」
グラシアンさんの発言に思わず吹き出してしまう。普通の人ならそういう反応するよな、この格好見たら。
「違うよ。シリルの趣味に付き合わされてるの」
「えぇ!?」
なんとレオンが真顔でとんでもないこと言い出した。確かにその格好の原因は俺にもあるけど、俺の趣味ではないだろ!?
「なんだ。そ
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