大舞踊演舞
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ないからね。
「ウェンディちゃ〜ん!!」
初代の霊に気づきつつある二人を誤魔化していると、後ろから聞きたくなかった声がこちらに近づいてくるのを感じ取る。
「ダーイブ!!」
振り向くと、すでにそこには目の前までやってきており、ウェンディに向かって飛び付こうとしているソフィアの姿が目に入った。
「キャッチ!!」
「きゃっ!!」
ウェンディに抱きつき、ぎゅっと抱き締めるソフィア。その手はもちろん、ウェンディのお尻へと回っている。
「わぁ♪久々のウェンディちゃんだぁ!!」
「や・・・やめてください!!」
「ぷぺ!!」
ソフィアは何を思ったのかウェンディの耳を食わえる。そんなことをされたウェンディは当然嫌がり、彼女の頬に平手をいれていた。
「ご!!ごめん!!大丈夫!?」
「ううん。むしろありがと♪」
「え!?」
叩かれたことに対してお礼を言うソフィア。何がなんだかわからないウェンディは、目を白黒させている。
「んん?」
ウェンディに叩かれたソフィアは赤くなった頬を押さえながら、シェリアの方を見ている。
「どうしたの?」
「・・・なんだろう、何か感じる」
チョコチョコと何かを感じた方に歩き始めるソフィア。そこにいるのは・・・初代?
「シェリアの隣から猛烈な美少女の気配を感じる」
「「え!?」」
彼女の発言に思わず声をあげる俺とウェンディ。何!?ソフィアはそんな気配を感じるの!?
「だよね!?何かいるよね!?」
「うん!!すっごい美少女のいるの!!」
先程から初代がいるのを感じ取っていたシェリアがソフィアも同じことを感じたことで意気投合して盛り上がっている。これって実はまずいんじゃ・・・
「ソフィアもシェリアも変なこと言わないでよ!!」
「そこには何もいないから!!」
ウェンディがシェリアを、俺がソフィアの腕を引っ張り初代から引き剥がそうとしてみる。それにより二人はどこか納得がいかないといった表情ではあるが、引き下がってくれたみたいだ。
「あれ!?シリルちゃんなんでドレスじゃないの!?」
すると、唐突に彼女は俺の服装に疑問を抱いたようだ。ちなみにソフィアは、薄い紫色を主とした、肩を大きく露出させたロングドレスに身を包んでいる。
「いや・・・俺男だし」
「ダメだよ!!全然似合ってないじゃん!!」
くっ・・・グレイさんたちにも言われたけど、何もそんな大声で言わなくて言いと思う。これしかなかったんだから、別にいいじゃん。
「しょうがない。ソフィアの魔法で服を変えてあげよう」
そう言うと、ソフィアは指でひし形を作り、俺にロックオンする。
「ついでに髪もロングにしてあげよっと」
「うわああああああ
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