大舞踊演舞
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だろ」
「ん?服着てから来いよ!!」
恐らく一番最後にやって来たと思われるウェンディたちにそう言うエルフマンさんとカナさん。彼らの後ろでグレイさんがガジルさんの服装にそう言い、上半身裸のグレイさんにガジルさんが最もなことを突っ込む。
「うお!!いつの間に!?」
「最初からでしたよ」
そう言ってグレイさんに更衣室から持ってきた衣服を渡すために差し出す。
「はい。これです」
「おおっ。悪いな」
上に着る服を受け取ると、それを着ていくグレイさん。だが、この時にはなぜかさっきまで履いていたズボンが脱ぎ捨てられており、パンツ一枚になっていた。
「あの・・・スボンは脱がないでください」
「うおっ!?」
なんで服着ながらズボンを脱げるのか、謎で仕方ない。それが彼なりのキャラといったところなんだろうけど・・・
ゾワッ
そこまでやると、俺は背後から嫌な悪寒を感じる。そちらをそっと振り返ると、そこには胸元の大きく開いた、青いワンピースを着ているジュビアさんがこちらを見ていた。ドス黒い笑顔で。
「ジュビアさん・・・怒ってます?」
「全然!!怒ってないですよ、シリル」
いつもより明らかにワントーン低い声で話しているジュビアさん。怒ってる!!めっちゃ怒ってるよこの人!!なぜ怒っているのに、いつもとは違い無理に笑顔を作ろうとしているのかはわからないけど、とにかく今はここから離れた方が良いかもしれない。
「じゃ・・・じゃあ俺はこれで!!」
一言そう告げると、俺はその場から逃げるように退散していく。
「娘ができたら、毎日グレイ様を取られるかもしれないんですね・・・困りました・・・」
俺が立ち去った後も、ジュビアさんはグレイさんと離れていく俺を交互に見ながら、顎に手を当てて一生懸命に何かを考えている様子だった。
「どうしたの?シリル」
彼女の元から逃げてきた俺は、ある少女の隣に並ぶように立つ。
「ウェンディ」
その少女とはもちろんウェンディである。彼女は白色の短めのワンピースを着ており、そこから伸びる足を覆うように黒のスパッツを履いていた。
「そういうドレスもあるんだ」
彼女の服装を見ながら思わず考えなしにそんなことを呟く。てっきりドレスといえばロングスカートのイメージがあったから、すごく新鮮味がある。
「へ・・・変かな?」
「ううん!!とっても可愛いよ」
服を摘まみながら彼女は不安そうにそう言うが、俺は首を振ってそう返す。今まではここで彼女に飛び付いて、その後お互いにどうすればいいのかわからなくなることが多かったが、今回はグッと抱き付きたい気持ちを堪える。
「えへへ/////ありがと」
少し頬を赤くさせて、恥ずかしそうに顔を軽くう
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