第16話「ごうりゅう」
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―――タタタタタ...!
「お昼だぁー!」
走る音と共に、扉が開き、由紀がそう言いながら入ってきた。
「食う前に手を洗っとけよー。」
「あ、はーい。」
そう言って由紀は洗面所に行く。
「ま、待って由紀ちゃん....ろ、廊下は走っちゃ...。」
そして、後から先生がやってくる。
...また走るのを阻止できなかったんですね。
「...あれ?増えてる?」
「ああ、俺の友人と美紀の友人だ。」
由紀はようやく蘭と祠堂に気付く。
「槇村蘭だよ。」
「...祠堂圭です。」
「私は丈槍由紀!よろしくね!」
軽く自己紹介を済ませる由紀たち。
...先生も他に生存者がいた事に驚き半分、嬉しさ半分って表情をしているな。
「...先生、今はとりあえず昼食にしましょう。」
「え、あ、そ、そうね。」
話は昼食を済ませてからという旨を先生に伝え、昼食を待つ。
「「「「「「ごちそうさま。」」」」」」
「「ご、ごちそうさま...。」」
「わうっ!」
皆で昼食を食べ終わる。
まさか、ここまで大人数でわいわいと食べるとは思ってなかった祠堂と美紀は、少し戸惑った感じになっていたが、まぁ、別にいいだろう。
「あ、由紀ちゃん。ちょっと手伝ってほしい事があるからついてきてくれる?」
「別にいいよー。どんなのー?」
昼食が食べ終わった所で悠里が由紀を皆から引き離してくれる。
これで先生にしっかりとした説明ができる。
「じゃあ、軽く経緯を説明しますね。」
先生に蘭と祠堂の経緯を軽く説明しておく。
「―――という訳です。」
「そう..なの。大変だったわね。」
「はい。...まぁ、蘭先輩に会ってからはだいぶ楽になりましたけど...。」
先生はまず、祠堂の事を労わった。
話を聞いた限りじゃ、美紀並に大変だったからな。
...蘭?蘭は蘭だし。
「それで蘭さんは...うん、さすが遼君の友人ね。」
「あの...それどういう意味ですか?」
「非常識って事だろ。」
「え。」
我ながらそう思ってるし。
「だって、お前、ギャグ補正が服着て歩いてるようなもんだろ?」
「さすがにそれはないよ!?」
いや、だって...なぁ?
「でもお前、俺より短い期間しか親父に鍛えられてないのに、俺と同等の強さじゃないか。」
「あれは徒手に限った話だよ!?」
でも徒手は俺と同等...と。...というか俺以上だった気がする。
「....うわぁ....。」
「えっ?ちょっと!?なんで引いてるの!
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