暁 〜小説投稿サイト〜
ぶそうぐらし!
第16話「ごうりゅう」
[4/8]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


「遼っ!!一体なにやってんだ....って、生存者か!?」

「おう!その通りだ。今、中に連れて行く!」

  三階の窓から一人の女子生徒が遼に声を掛ける。
  その子も私達のような生存者がいた事に驚いたみたいだ。

「...と言う訳だ。中に入るぞ。」

「あの、中は安全なんですか...?」

「絶対とは言えん。だが、外よりは比べものにならないほどには安全だ。」

  圭ちゃんの質問に遼はそう答える。
  ...バリケードもあるし、中のゾンビを片づけておけば相当安全だね。
  階段は苦手みたいだし、三階なら安心して眠れるかも。

「....学校も、随分と荒れてしまいましたね...。」

「...駅とかに比べれば、まだマシだと思うよ。」

  こっちは恐らく遼とか他の生存者がある程度掃除してあるだろうし。

「こっちだ。バリケードに有刺鉄線張ってあるから気を付けろ。」

「バリケードの中にさらにバリケード...まぁ、ここまでしなきゃ安全にはならないか。」

  本格的に安全を確保してるね。さすがだよ。

「この部屋が基本的に俺たちが活動してる部屋だ。」

「生徒会室...まぁ、今は関係ないか。」

  活動するには適しているんだろう。そう思いながら扉を開ける。

「胡桃ー、連れてきたぞー。」

「おう。さっきは何事かと「美紀!?」お、おおう?」

  突然圭ちゃんが本を持っている子に対して驚きながらそういった。







       =遼side=



「圭....?圭なの...?」

  蘭と一人の女子生徒を連れて生徒会室に入ると、どうやら美紀と知り合いみたいだ。
  ....というか“圭”って確か....。

「わうっ!」

「た、太郎丸も...。」

  やはり、美紀の言っていた友達のようだ。

「...遼たちが助け出しておいた...だね?」

「まぁ、その通りだ。蘭、お前も助けていたんだな。」

  見た所、彼女に戦う術はなかった。
  だから、蘭が助けたのだろう。

「よかった...無事でよかった....!」

「美紀...そっちも、無事でよかったよ....。」

  再会できた二人は感激している。
  ...何気に俺たち、蚊帳の外だな。





「...一応、これまでの経緯を聞いていいか?」

「うん。...と言っても、私は適当に武器を拾いつつ、駅まで歩いて圭ちゃんと会ったって所かなぁ...。食べ物は非常食とかで繋いで、寝床は高い所が安全だったからそこで寝たし。」

「...うん、どうせ蘭は死ぬ気がしなかったからパス。」

「ひどい!?」

  大体予想通りだ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ