第16話「ごうりゅう」
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学校内で見つけた双眼鏡を覗き、蘭の様子を見る。
「...じゃあ、悠里、俺は玄関に迎えに行く。」
「一人で大丈夫?」
「おう。数も少ないし、ちょっくら行ってくるわ。」
そう言って俺は玄関へと向かった。
「...っと、んー、まだ来てないか。」
玄関のバリケードをくぐり、正門の方を見るが、まだ人影が見えない。
「...そういえば、蘭の傍にもう一人いたが、同じ制服だったよな...?」
うちの学校の生徒なのは確実だ。
...まさかとは思うが...。
「...ま、そんな都合の良い事あったらラッキーだよな。」
そう呟きつつ、のんびりと二人を待った。
=蘭side=
「ほら、さっさと行くよー!」
「ま、待ってください...!」
いやー、遼を見つけちゃったからテンション上がるね!
「さ、さっきのって連絡を取り合ってたんですか!?」
「まあねー。光を反射させて、モールス信号で会話。モールス信号を覚えるのに苦労したなぁ...。」
「まず、なぜ覚える事に至ったのか疑問ですけど...。」
緊急時の連絡に役立つだろうと、遼のお父さんに一度教えられたんだよね。
そこからは自力で覚えたけど...。
「ほら!邪魔っ!!」
〈ぐぎゃ!?〉
「....うわぁ。」
なんかいたゾンビを回し蹴りでふっとばし、頭から壁に当てる。
「....この辺り、少し少ないですね。」
「ん〜、大方、遼が片づけたんじゃない?」
学校に近いし、学校を拠点にしてるのならおかしくはないはず。
「...そういえば、遼って人はどういう人なんですか?」
「どういう...。...一言で言えば、万能?」
「万能....ですか?」
文武両道だし、サバイバルの知識もあるし、なにより強い。
おまけに銃の扱いにも長けているし、弱点がないと思う。
「遼のお父さんは元軍人、現傭兵で、銃火器の扱いを教えて貰ってたからそれらにも長けてるし、サバイバルの知識もあるからこういった状況も生き抜ける人だね。」
「....正直、現代にそう言う人がいるとは思いませんでした。しかも同じ学校に。」
普通思わないよ。
私が言えた事じゃないけどね!(←素手で頭かち割れる人)
「....さて、そろそろ着くよ。」
「....はい。」
ここを曲がれば門が見えるはず.....って。
「遼だ!おーい!!」
「ちょっ、ゾンビが寄ってきますって!?」
「あっ、そうだった。」
いやー、久しぶりに遼に会えるから興奮し
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