第1話
ep.006 『赤く染まる幼い少女編 4』
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?」
さっきの話の続きを始める。
「いや、もっと前だよ。 6年くらい?」
すると、舌打ちをした夢絶が打ち抜いた敵の身体を探る。
「俺の嫌な時だな。 お、良いのあった。」
と、円状の筒の付いたベルトを巻く。
「その時の話はしたくない。」
これ以降、会話は続かなかった。
「あ・・・・・・・・・・・・・・、やっとか・・・・・・・・。」
階段を見つける。地下6階への階段。
降りる。
こいつと階段を下りていると、いつかの嫌な記憶が蘇ってくる。
階段を下りると3m程の廊下があり、その突き当たりに大きな扉があった。
見た目はまるで古いRPGの魔王の部屋に入る手前の大きな扉だ。色合いも紫色をベースとした禍々しい感じ。
(普段なら絶対に入りたくねえ。)
と心で囁きながらも扉を押し開けてみる。
その向こうには、
なんと、
なんと、
魔王さまが、
まあ、いませんでした。
「フッハッハッハッハッハッ、この私に恐れおののくがいい。」
知り合いだった。
「よく来たな、勇者よ。 さあ、こちらに来い!」
テーブルクロスと思えるマントを腕でなびかせながら、魔王さまっぽい何かと言える知り合いが元気に叫んでいる。
頭を抱えている夢絶が一言。
「何しているんですか、立前さん。」
まだ魔王になりきっている立前と呼ばれる女性は演技を続ける。
「万全の貴様と戦うために、HPとMPを最大にしてくれようぞ!」
(結構(難易度的に)優しい魔王さんだなぁ〜♪)
気楽に状況を楽しむ向子であった。
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