第4話「やりこみ要素があればあるほどゲームは楽しめる」
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れは二人を襲撃しようとしていた獏ウィルス軍団さえも吹き飛ばした。
そして粉々に消滅する獏ウィルスたち。一方でまともに食らったはずの銀時はふらりと立ち上がって、フフと汚い笑みを浮かべて言い返す。
「勇者様の実力ってのはその程度か。こんなモンじゃ、カンダタはおろかスライムにも勝てやしねぇ」
腰からツマヨウジを抜き取って、白血球王に先端を向ける。
そして柄の部分を捻って、銀時は叫んだ。
「今度は俺の番だ。くらいやがれェ!魔淋」
銀時のツマヨウジから闇属性奥義が発射される。
赤黒い光の波は白血球王に直撃し、後ろから襲いかかって来ていた獏ウィルスたちも飲みこんだ。闇属性の対ウィルス用の情報に侵されたウィルスたちは、跡形もなく空中に散った。
しかし互いに技をぶつけ合っても、二人の攻撃はまだ止まらない。
【貴様こそこの程度か。勇者の力を見よ!阿厘詠流】
「きかねーな!茶実愚淋」
【まだまだ!不破舞利髄】
「何をォ!不味梨腐零酒」
【どこを狙っている!駄無】
「コイツでシメーだ!魔林怜悶」
光属性の眩い電光が天井を貫く。
闇属性の破壊光が鉄材の壁を打ち砕く。
周りなんておかまいなしに、破壊の限りを尽くす二つの閃光。
あちこちに光弾が飛び散る中を、他の仲間達は暴走する勇者たちから全力で遠ざかる。
「逃げるアルぅぅぅ!このままじゃ私ら全員道連れネ!」
「双葉さん!あの二人どうにかして止めてくださいよォ!」
「いや、よく見ろ」
走りながらも冷静な口調に、新八は銀時と白血球王を見た。
二人が出す猛烈な攻撃に巻き込まれ、周囲の獏ウィルスたちは次々と消滅していく。
しかも相反する属性がぶつかり合うことで、勇者たちの技はどんどん威力を増していき、獏ウィルス軍団を抹消していく。
そして。
二人の勇者が最終奥義を放った瞬間――体内を揺るがす大爆発が炸裂した。
=つづく=
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