第4話「やりこみ要素があればあるほどゲームは楽しめる」
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のひと言が原因であるが……それに気づかないまま絶叫を上げて落ちる銀時。
当然、下には獏ウィルス軍団が待ち受けている。落とされた銀時は真っ先に敵陣に飛びこむハメになった。
そのまんま地面に激突したものの、銀時はすぐに立ち上がろうとしたが――
【待てェぃぃ!】
直後、後頭部に壮絶な打撃を食らって、顔面はまたも地面に激突した。
銀時の意図せぬ出陣に出遅れをとった白血球王が、彼に続いて崖から飛び降りて来たのだ。
【先陣は勇者の指定席!!たま様を救う勇者はこの俺だァァ!!】
銀時の頭を着地台にして、白血球王はそのまま獏ウィルス軍団めがけて走り出す。
「なにしやがんだ!このコスプレ勇者がァ!!」
踏みつけられた銀時はすぐさま白血球王の足を掴んで転倒させ、勇者の出陣を思いっ切り妨害した。
「てめーみてーなイカレポンチに率いられてたらパーティは全滅だ!この俺がやってやる!」
【チャランポランな奴が世界を救うなどできるものか!このパーティのリーダーはこの俺だ!】
「ふざけんな!ロトの勇者は引っ込んでろ!!これからは天空の勇者の時代なんだよ!!」
【ええい、黙れ!たま様を護る勇者はこの俺だァァ!】
お互いに邪魔しながら、いつしか押し倒して揉め合いを始める銀時と白血球王。
後を追って降りて来た双葉達はその光景に呆れ、戦場で仲間割れする二人に新八が目を吊り上げて叫ぶ。
「ちょっとォォォ!何やってんですか、あんたらァ!!んなことやってる場合ですか!!」
「たまぁ、ほんとに白血球王って銀ちゃんがモデルアルカ?どう見たってあいつら相性最悪ネ。最強どころか最低のコンビヨ」
容姿は同じなのに小競り合ってばかりの二人。そんな彼らを指差して問う神楽に、『たま』は淡々と素直な意見を述べた。
【ピザと生チョコを混ぜ合わせたお菓子を基に計算したのですが、どちらもおいしいからと言って合体させても、チーズと生チョコのとろみが絡み合い、ネチョネチョに口どけて大変まずい食感になってしまう。……私は大変な計算ミスをしてしまったのかもしれません】
「アンタそんな頭悪い計算で二人を合わせたんですか!つーかどんなお菓子ベースに計算したの!?」
そんな新八のツッコミが入る間にも、事態はどんどん悪化する。
落下した銀時が上げた絶叫のせいで、敵に知られてしまったのだ。気づけば新八達は獏ウィルス軍団に囲まれていた。
まさに袋のネズミ。だがそんな状況になっても、銀時と白血球王は喧嘩に夢中でまだ揉め合っている。
それを好機とばかりに、獏ウィルス軍団が二人にどっと押し寄せーー
【雑菌だらけの手で俺に気安くさわるなァァ!毒滅闘】
白血球王の剣から光属性奥義が放たれる。
青白い閃光は白血球王にまたがる銀時を押し上げて、そ
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