暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王GX 〜漆黒の竜使い〜
episode5 ーH・E・R・O Flash!!ー
[8/8]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
撃力のモンスターを軽々と召喚してみせる先輩はやっぱり強い。

「さらに!フィールドのネオスとフレア・スカラベをデッキに戻してコンタクト融合!炎の戦士!〈E・HERO フレア・ネオス〉!」
「コンタクト!?」


 目を大きく見開き、見つめる先では銀河を彷彿とさせる光の渦があった。ネオスとフレア・スカラベが飛び込んで行く。光が溢れ、視界を白く染め上げる。そして、フィールドにはフレア・スカラベの力を引き継ぎ、炎の力を得たネオスの姿。

「す、凄い……」

 私を見定めるように悠然とした態度で見据えてくるフレア・ネオスを見て激しく身震いする。しかし、それは恐怖からくるものではない。歓喜。今まで戦った相手より、はるかに強いと感じ、どこかそれを楽しんでいるのかもしれない。
 佇むフレア・ネオスの奥、先輩と目が合うとニッと口角を上げ、楽しそうに笑った。

「華蓮。あんた、今凄え楽しそうな顔してるぜ!次、どんな風に返しやろうか……ってさ」
「……そうですね。諦めてはません。だって、私はまだドローすらしてないんですから。こんな序盤からサレンダーなんて勿体無いですから」


 そう言うと「確かに」と向こうも傾いた。


「フレア・ネオスはフィールドの魔法・罠一枚につき攻撃力が400上がる。そして、エンドフェイズにデッキに戻っちまう効果があるが〈ネオスペース〉がある限り、その効果は発動しなくてもよくなる。さらに〈ネオス〉と〈ネオス〉融合体の攻撃力を500アップさせる。俺はカードを二枚伏せて、ターンエンドだ」

 〈E・HERO フレア・ネオス〉☆7
 ATK/2500→3700→4200

 先輩の手札とフィールドにあるカードの合計は11なのに対して、私は4枚。
 いまだ1ターン目だというのに、圧倒的なハンド、ボード・アドバンテージ。周りからは「あんまりだ……」と嘆く声も聞こえてくる。けど、今の心境に《諦め》とかそんな感情は一切ない。あるのは、ただ一つ

「私のターン……、ドロー!」

 ーーこの盤面をどうひっくり返すか。

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ