暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王GX 〜漆黒の竜使い〜
episode5 ーH・E・R・O Flash!!ー
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エルしてみたかったな〜と思い浮かべるながら、ご飯を口に運ぶ。箸休めのたくあんが、コリコリとしてこれがまた美味い。

「そいつだが、最近ぱったりと姿を現さなくなった。どうやら、誰かに制裁されたらしいな。カードなどは盗んだりと被害は出てないが、襲ってる時点でアウトだな。制裁されるのも、仕方ない」

 腕を組んで、うんうんと傾きながら一人納得する三沢。一方で、翔はそれがどうしたと言わんばかりに怪訝な表情で彼を見ていた。
 急かす翔をまぁ、待てと嗜める。

「あまり出回ってない……あくまで噂なんだがどうやら偽者を倒したのは、本物らしい」

「「なっ??」」
「おっ」

 話しを聞いていた翔と剣山が声を揃える。
 なんとなく、こいつの言いたいことがわかってきた気がする。

「つまり、本物がデュエルアカデミア(ここ)に来てるってことか」
「お、十代にしては物分かりがいいな。補足するなら、翔の言ってることがより信憑性が増すということだな」

 及第点を三沢から貰うと、残ったご飯をかきこむ。
 横目で翔たちを見れば、あわあわとさせたまま俺を指差していた。

「ん?」
「お、おおおかしいザウルス??あ、兄貴が俺らよりも早く物事を理解するなんて!」
「ど、どどどうしちゃったんすか、兄貴!な、何か悪い物でも拾い食いしたんすか!?」
「……?前食ったおでんパンのことか?」


 おでんの出汁がパンに染み込んで美味かった。アレはアレでありだと思う。


「ま、まぁ兄貴の事は置いといて……。その話が本当なら早く広めなくちゃ!」
「まぁ、待て」

 駆け出そうとした翔を、三沢が襟首を掴んで引き止める。その際、気道がしまったのか、グェッと声を出していたが……まあ、大丈夫だろう。
 咳き込みながら、恨めしそうに見つめる翔の視線を無視すると三沢が話を進める。

「ここで問題なのは、プロがどうしてこっそりと来ていたのかだな。その点は、わかってると思うが、レンカは他のプロに比べて非常にガードが固い。それこそ、顔すら隠すほどにな」
「そうっすね。けど、衣装がポンチョっぽいのになってからは……可愛いっすよねぇ〜」
「あぁ、アレはいい。小柄で小動物チックなところと、ミステリアスな感じが霊使いを彷彿と……って何を言わせるんだ!」
「……先輩」


 三沢を見る二人の視線が痛い事、この上ない。
 三沢は、ゴホンと咳払いをし、微妙な空気を一蹴すると何事もなかったように話し始める。

「まぁ、何を言いたいかと言うとなーー」
「秘密にしてるって事をわざわざ広めんなってことだろ?」
「…………うっ、俺の台詞を。なぜ今日に限って物分かりがいいんだ、お前は!」

 半目で睨んでくる三沢を不思議に思いつつ、食べ終わった食器
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