機動戦艦ナデシコ
1262話
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k-U改を魔改造してSEEDで言うI.W.S.Pのようにしてシャドウという全く新しい機体を作り上げてしまったが。
というか、それどころじゃない程に当時の最新技術をふんだんに使ってるし。
ともあれ、エステバリスというのは使えるようで使えない微妙な兵器……というのが、幾つもの世界で多くの兵器を見てきた俺の印象だ。
R1編のKMF相手になら有利に戦えるだろうが、R2編になって出て来たKMFには勝てないような気がする。
まぁ、エステバリスが戦っているのをきちんと自分の目で見た訳じゃないので、実はもっと有効な兵器なのかもしれないが。
エステバリスを開発したネルガルだって、木星蜥蜴を相手に有効だと思ったからこそGOサインを出したんだろうし。
……エリナにはとてもじゃないけど、エステバリスは使い物にならなさそうだなんて事はいえないけど。
いや、寧ろそう言えばもっとミロンガ改を研究出来ると考えて乗ってくるか?
普通にありそうだ。
「分かったわよ。じゃあ、そっちはお偉い秘書様に任せて、私はブリッジに行かせて貰うわよ」
どこか棘のある言葉を残し、ハルカは去って行く。
「……ええ。そう。廊下にムネタケ提督と兵士達が気絶して倒れているから、警備員を回して頂戴。取りあえずどこかの部屋に軟禁しておいて。いい、連合軍と揉めるのは避けたいから、手荒な真似はしないでちょうだい。 私? 私は格納庫の方に向かうわ。ミロンガ改がどうなっているのかも気になるし、出来るだけ早くミサイルの規格を調べておく必要があるでしょ?」
ハルカの背を見送っていると、エリナがコミュニケを使ってどこかに連絡を取っている様子が見えた。
もっともその連絡も素早く終わり、俺はエリナに引っ張られて格納庫へと連れて行かれるのだが。
……影のゲートを使えれば、こういう移動は早くて便利なんだけどな。
格納庫へと到着した俺達だったが、そこに整備員の姿は殆どない。
それを見たエリナは、当然怒って周囲に残っていた数少ない整備員へと怒声を投げかける。
「ちょっと! どうしてこんなに人がいないのよっ!」
「いや、そう言われても……ウリバタケ班長達は格納庫を襲ってきた兵士をブリッジに連れて行くって……」
「ああ、ここにも来てたのか。……いや、考えてみれば当然だな」
「でしょうね」
俺の言葉に、エリナが苦い表情で頷く。
そもそも連合軍の狙いはミロンガ改だった訳で、それなら当然格納庫を真っ先に押さえるだろう。
いや、ムネタケが俺の方へと来たのが疑問ですらある。
まぁ、ミロンガ改は所詮ロボットだ。接収するのも難しくないから、より難易度が高いだろう俺の方へとやって来たってのが正しいんだろうが。
ムネタケがこっちに来てたから
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