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海に辿り着いたはいいものの、一刀の望む他の人との接触を図ることは叶わなかった。
しかし、海岸沿いに歩けばいずれ会うことが出来るだろうという希望に、一刀は確信を持つ。
何故ならば、子供たちに海に触れて貰うため近付いた浜辺にあるものを見付けたからだ。
「これは……」
「船か何かの残骸のようですね」
一刀の横に立って、拾ったものを覗きこむように見ているのは、今回の散策の頭脳役である明琳である。
その明琳の言葉に、一刀は同じ考えの娘がいたことで嬉しさが増し、思わず明琳の手を取って喜びを露にした。
「俺たち以外、人が居ないんじゃないかと思ったけど、いた! いたよ!」
「お父様、痛いです」
「ああ。ごめんごめん。つい嬉しくなっちゃって」
スキップして抱きつく一刀に、明琳は冷静に指摘するが、その視線は自分達に向けられた他の娘へといっていた。
「ずるいわ! 私も一緒に踊るーー!!」
雪菜の乱入により、めちゃくちゃになりはしたものの、一刀は喜んで雪菜と共に踊ると、他に来ていた二人を誘い、暫くその場でステップを踏んでいた。
一時間ほどその場で踊った後は、帰るための土産を素早く集め始める。
綺麗な色の貝殻や砂、海水などを酒瓶に詰め込み家に帰った行った。
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