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リリなのinボクらの太陽サーガ
ファーストミッション
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たのは、全てを失った自分を見捨てず傍に居てくれたジャンゴとマキナ達のおかげだった。彼らと共に過ごしている内に、自分の存在意義の喪失に対する過剰な恐れはいつの間にか消え去り、家族と過ごすのと同等の安らぎを感じられるようになっていた。

「(おてんこさまの言う通り、先行きはまだ不安だらけだけど……皆がいれば大丈夫。核解体まで……ううん、終わった後も一緒にいたいな……)」

しかしジャンゴとおてんこはヴァランシアを倒した後に世紀末世界に帰るつもりで、マキナとアギトはアウターヘブン社所属。なのはもいつか管理局に戻るため、この集まりが一時的だというのは理解している。だがそれでも、なのははそう願わずにはいられなかった……。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・

新暦67年9月16日、21時30分

「遅れて申し訳ありませんでした!!」

開口一番にフェイトは頭を下げて謝罪し、時空管理局空士118部隊の隊長アーネストはそんな彼女を黙って見下ろす。しばしの沈黙の後、やれやれと被りを振ったアーネストは彼女に顔を上げるように言う。絶対遅刻の件で怒られると思い怯えるフェイトに、彼は……、

「まったく余計な心配させるなって」

一切怒気が含まれていない温情の言葉をかけた。ハッと顔を上げたフェイトは彼を見て、「本当にすみませんでした」と繰り返し反省の意を伝える。そんな時、アーネストの隣にいた副長カイが進言してきた。

「アーネスト隊長、遅刻しておいて何の罰も無いってのは、流石に他への面子が立たなくなる。せめて反省文ぐらいは書かせるべきではないか?」

「カイ副長の意見も尤もだな……では罰としてフェイト・テスタロッサ特務捜査官には、ノアトゥンの市政調査レポートを書いてもらおうか」

「え、市政調査レポートですか!?」

「隊長、何気に反省文より面倒なの出しやがった……。ま、ファーヴニル事変の英雄少女ならレポートの一つや二つ、片手間で済ませられるな?」

「あ、あの……カイ副長。私、レポートの類はまだ書いた経験が無いです……」

「だから何だ? 経験が無いなら無いでやるしかないだろう」

「それはそうですけど、書き方を教えてくれたりは……?」

「資料ならいくらでもあるんだから、自分で覚えろ。嘱託魔導師で居た頃の温い感覚はもう捨てるんだ」

「は、はい……わかりました……」

「カイは厳しく言ってるけど、今後も管理局で活動するなら必要な事だ。提出期限はこの部隊を去るまでにしとくから、少女も良い経験だと思って気長に頑張りな?」

「はい……」

温情を与えられたはずが、いつの間にか面倒な罰を与えられていたフェイトは密かにため息をついた。そもそも遅刻した自分が悪いため、不平不満を言うつもりは無いが、それ
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