ファーストミッション
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戦況の方もガチでヤバいらしい。こりゃあメインミッションもそうだが、SIDEOPSの数も有り余るぐらいあるんだろうな」
「とりあえず一つ一つ解決していくしかあるまい。だが今は目の前の問題……水源確保という派手さは無いが大切なミッションを行おう。それで、何か良い案は無いか?」
「あのさ……僕に良い考えがあるんだけど」
「お、リーダーの役目を早速発揮かな? まぁ言ってみて、ジャンゴさん」
「この状況って、なのはの出番じゃないかな?」
「え? 私?」
「ほら……なのはは砲撃魔法が強いから、瓦礫なんていっぺんに吹き飛ばせるんじゃないかって思ったんだ」
「確かに……砲撃で壁抜きはなのはの得意分野だし、考えられる中で最も有効な案かもしれない」
「ちょっと!? 壁抜きが得意だなんて、私一度も言ってないんだけど!?」
「言ってなくても行動で示してるじゃん。管理局に勤務していた頃、なのはって救助活動で脱出する時に最短距離がどうとかで外に砲撃してたし。他にも訓練中に全力出し過ぎてダミーターゲットの中にいた救助対象を巻き込んでたり、有り余る威力で本局やアースラの壁を破壊したり、任務中に敵魔導師を壁ごと撃ち抜いたり、あとは……」
「…………ごめんなさい。私、壁抜きしてました。すごく得意分野でした……」
「正直でよろしい。まぁ砲撃自体は私も一応できるんだけどさ、威力を考えるとなのはがやった方が確実だし、何より……」
「何より?」
「これは英雄度を大量に稼ぐチャンスでもある。今後の活動におけるアドバンテージを一気に手に入れられるんだ。やって損は無いと思うよ。そもそも“エターナルエース”の名を捨てた以上、なのはは周囲に示せる称号は何も無い。あるとしたら……偽りの名声を脱ぎ捨てたまっさらな魔導師……さしずめ“ネイキッドエース”といった所かな?」
「ネイキッド……? 英語みたいだけど、勉強してなかったから意味がわからないの……」
申し訳なさそうに俯くなのはの隣で、ジャンゴが苦笑しながら意味を説明する。
「ネイキッドは“裸”ってこと。“飾らない”、“ありのまま”という意味もあるよ」
「にゃっ!? は、裸ぁ!? うぅ……裸のエースってそんな、フェイトちゃんじゃあるまいし……」
「そこでフェイトの名前が出てくる辺り、彼女をどう見てるかが一発でわかるね。というかなのは、まさかイヤらしい意味で考えたのぉ〜?」
「ち、ちがっ!? か、考えてない! 私、イヤらしくないよ!」
「本当にぃ〜?」
「本当だよ……。なのは、えっちな子じゃないもん……」
赤面しながら目端にうっすら涙を浮かべて縮こまるなのは。そんな彼女に多少罪悪感が湧いたマキナは、謝罪の意を込めて先に真意
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