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リリなのinボクらの太陽サーガ
ファーストミッション
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新暦67年9月16日、15時11分

第13紛争世界フェンサリル、ブレイダブリク街門前。

「ふぃ〜、やっと到着〜!」

「ここがウルズ首都? すっごく大きいや」

バイクを格納し、ジャンゴ達は興味津々に視界に広がる砂漠の都市を見上げる。砂漠の中にあるとはいえ、首都ブレイダブリクはミッドチルダ首都クラナガンなどにも負けない立派な外観をしており、精巧な金型などで飾り付けられた石造りの建物が立ち並ぶ商店街や、砂漠の急な気温変化にも耐えられる断熱性や通気性の高い居住区といった場所が多くあった。地面もしっかり舗装されているため、歩くだけで砂が大量に靴に入るんじゃないかと思っていたなのはは、意外に住みやすそうだと安心していた。

「さてと……それじゃあ早速、私の知り合いの所に行こっか」

「マキナちゃん、その知り合いの特徴ってどんななの?」

「内緒。どうせすぐに会えるんだから、楽しみにしてなって」

「いや、少しぐらいは僕達に教えてくれてもいいんじゃないかな?」

「そうだな。これから世話になる相手なのだから、早めに私達も挨拶しておきたい」

「だってさ、姉御。もったいぶらず少しだけならいいんじゃねぇの?」

「ん〜じゃあ少しだけね。名前はビーティー、色々すごい女性だよ」

「色々すごい? どういう意味なの?」

「文字通り色々だよ。口で説明するのは難しいけど、会って話せばわかるさ」

「?」

いまいち要領を得ない言葉を受けて、ジャンゴ達はビーティーという女性が一体何者なのかわからず、何となく想像を膨らませる。例えば身体の母性の象徴たる部分がすごいのかもしれないし、聖母のような人格者なのかもしれない。逆にバーサーカーな超暴れん坊の可能性もあるし、実はとんでもない天才という可能性もある。

「(天才……あれ? 天災にメカウサ耳だったら急に親近感が湧くんだけど、どうしてだろう?)」

「(もしや先代ひまわり娘のようなタイプなのかな? 僕はまだ会った事無いけど……)」

そんな風に斜めの方向で思考する彼らをよそに、周囲を見渡したマキナはふと街中の異常に気付いた。

「……街の人が妙に疲れ切っている。それに……街の気温がビーティーに聞いてたのより高い」

「どういうことだ、マキナ?」

「普段のブレイダブリクは街の至る所に、地下水脈から汲み上げた冷たい水が行き渡っているんだ。飲み水にもなるそれのおかげで、砂漠の中だろうと街中は快適な気温を保っている……聞いた話ではそのはずだった」

「だけど街の気温はこの時期の平均より5°以上も高くなってるし、なぜか水の気配が感じられない。こりゃ地下水脈で何かトラブルでも起きたか?」

「なるほど。商店街だというのに人の気配があまり無いのは、地下に
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